お気に入りの野袴と手拭い ページ15
おばちゃん「じゃあ、早速お手伝いしてもらってもいいかしら?」
『あぁ、何をすればいいんだ?』
おばちゃん「そろそろ昼食の時間だから、注文をとってほしいの」
『その前に着替えてきてもいいかな?』
おばちゃん「えぇ、いいわよ」
私は走って自室に戻った
確かアルバイトをしていたときに店長から貰った野袴があったはず
ガサゴソ
ガサガサ
『あった』
忍者服を脱ぎ、野袴に着替える
上は深緑色で下は黒、至ってシンプルなデザインの野袴だ
結構気に入ってる
『よし、後は髪の毛をしまう物を…
これは…』
大切にしまっていた手拭いが落ちていた
生地は黒色で白い彼岸花の模様が描かれている
『これは昔、きり丸から貰った手拭い…』
手拭いを拾い上げ、頭に巻いた
『貰ったのに使わない手はない』
私は急いで食堂に向かった
『おばちゃん!遅くなってすまない』
おばちゃん「いいのよ、
あら!とても似合ってるわよ」
おばちゃんは私の姿を見て、とびきりの笑顔で誉めてくれた
『ありがとう、昔アルバイトしていた所の店長から貰ったんだ
結構気に入ってる
このバンダナは昔、きり丸から貰ったものなんだ』
おばちゃん「あら、きり丸君と知り合いなの?」
?「A定食ください!」
後ろから元気のいい注文が聞こえた
『後で話すよ』
急いでカウンターに向かう
金吾「あ、お姉ちゃん!」
喜三太「こんにちは!」
『やぁ、金吾、喜三太。こんにちは』
金吾と喜三太が嬉しそうな顔をする
可愛い
『注文はなんだい?』
金吾「僕はA定食で!」
喜三太「僕はB定食!!」
『わかった、おばちゃん!
A定食とB定食、ひとつずつ』
おばちゃん「はーい」
『じゃあ、出来たらまた呼ぶから座ってなさい』ナデナデ
二人の頭を撫でた
金吾、喜三太「うん!!」
乱太郎「あ!」
しんべい「お姉ちゃん!」
入り口で乱太郎、しんべいが驚いた顔で立っていた
『乱太郎、しんべい、こんにちは』
乱太郎、しんべい「こんにちは!!」
しんべい「お姉ちゃん、その野袴似合いますね!」
乱太郎「一瞬知らない人かと思いました
でも、とっても似合ってます!」
『ははっ、二人ともありがとう
それよりきり丸は一緒じゃないのか?
まだ寝ているのかい?』
二人は苦笑いで入り口を見た
『フフッ、そこにいるんだな?』
二人はこくりとうなずく
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作者名:睡眠煎餅 | 作成日時:2020年11月27日 22時