36話〜或る爆弾〜 ページ1
朝日が眩しい朝ーー。
敦「…？ここ…、どこだ？」
敦は薄っすらと目を開ける。
そして、記憶を手繰り寄せると、自分の腕が虎になっていた事を思い出し、飛び起きる。
敦「っ！！はぁ、はぁ…」
右手を見ると何も起きていなかった。敦がホッと安堵の息を漏らす。
すると、何処からか携帯の着信音が鳴り響く。
敦「うわっ！なになに！？」
周りをみると、鞄と服、そして着信の通知を鳴らす携帯電話があった。
敦「ああ、はいはい出ます出ます！」
ワタワタと釦に苦戦し、漸く電話に出た。
敦「は、はい。」
太宰『グッドモーニング！』
電話の主は太宰だった。
太宰『やあ敦君。新しい下宿寮はどうだい？よく眠れたかい？』
敦「お陰様で…野宿と比べたら雲の上の宮殿のようです…！」
太宰『それは良かった。ところで頼みがあるのだが…。』
敦「？」
太宰『助けて 死にそう』
電話を通して太宰の指示に従って外に出ると、
そこにはドラム缶の中に缶詰め状態の太宰がいた。
太宰「やあ、良く来たね。早速だが助けて。」
敦「え…何ですかこれ？」
太宰「何だと思うね？」
敦「朝の幻覚……？」
太宰「違う。こういう自◯法があると聞き、早速試してみたのだ。が、苦しいばかりで一向に死ねない。しかもここまで嵌ると、自力では出られない。」
敦「はあ…でも自◯法なのだからそのまま死ねるのではないですか？」
太宰「私は自◯は好きなのだが、苦しいのも痛いのも嫌いなのだ！当然だろ。」
敦「なるほど…」
そういうと、ドラム缶の縁に手をかけ、ドラム缶をひっくり返した。
僕の名前は中島敦。
先日、無自覚のまま『人食い虎』に変身し暴れていたところを、太宰さんに助けられた。
太宰さんは、あの有名な異能集団『武装探偵社』の一員らしい…。
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温泉珠子 - 更新してくださいィィィィィィィィ！ (2020年4月12日 21時) (
レス) id: 0e56321508 (このIDを非表示/違反報告)
アミ - 更新頑張って下さい! (2020年3月25日 18時) (レス) id: 808cf034c3 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - ありがとうございます。更新なるべく頑張ります。 (2020年2月21日 4時) (レス) id: cbd5b1c587 (このIDを非表示/違反報告)
アオ(プロフ) - このシリーズ気に入って、一気読みしました。続き楽しみにしてます。 (2020年2月21日 0時) (レス) id: eee0ca23b5 (このIDを非表示/違反報告)
銀桜(プロフ) - 続編おめでとうございます！更新頑張ってください！ (2019年9月28日 21時) (レス) id: 1194b2a018 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞 | 作成日時：2019年9月27日 21時
