30話 ページ32
横浜のとある港の倉庫。
薄暗い場所の中、太宰さんは『完全◯殺』という
なんとも趣味の悪い本を読んでいる。
私は敦さんと一緒に座っている。
敦「……本当にここに虎は現れるんですか？」
太宰「本当だよ。」
敦さんは不安そうな表情だが、太宰さんは余裕そうだ。
太宰「心配いらない。虎が現れても私の敵じゃないよ。こう見えても『武装探偵社』の一隅だ。」
敦「はは、凄いですね自信のある人は。僕なんか孤児院でもずっと『ダメなやつ』って言われてーーー
その上今日の寝床も明日の食い扶持も知れない身で
こんな奴が野垂れ死んだって、
いや、いっそ虎に喰われて死んだほうがーーー。」
A「敦さん…。」
敦さんの膝にうずくまる姿を見て、私は小さい時の自分を思い出した。
『邪魔をするな！失敗作の分際で！』
『私もう育てられない…育てちゃダメなの…。』
『同じ双子なのに、何で僕だけ！何でお前だけ！
あっち行けよ！！』
幼い自分は無力で何も出来なかった。
期待されていなかった。
必要とされなくなった。
でも、探偵社の人達に出会い、今の私にできることを見出してくれた。
今の私があるのは、武装探偵社という居場所を
見つけられたから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 616人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
舞(プロフ) - ありがとうございます。修正しました！ (2020年1月6日 14時) (
レス) id: cbd5b1c587 (このIDを非表示/違反報告)
怪盗MOON - すみません。34話の乱歩さんの“見にまとう”って“身に纏う”ですよね？続編更新、頑張ってください！ (2020年1月6日 14時) (レス) id: 16ea3c763e (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 舞さん» ゲゲゲの鬼太郎の霊感少女もお待ちしています、万が一に首を長くして待っています、鬼太郎の更新をお待ちしてます。 (2019年11月16日 16時) (レス) id: dd5aa67050 (このIDを非表示/違反報告)
mayumi(プロフ) - 与謝野さん、どうかエンデヴァ―をぶん殴って結構です。ハイエンドでエンデヴァーが重傷を負った際に解体してあげてほしいです(*^▽^*) (2019年6月30日 15時) (レス) id: 58f715f8f9 (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - あのあの、たまに名前が雪になってるんですけどなんでですかね？あと、えと更新頑張ってください！ (2019年6月24日 23時) (レス) id: 0068c3a571 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：舞 | 作成日時：2019年5月24日 0時
