霊感少女と妖怪の世界 二の章

男！一反もめん 3話 ページ31

一反「うんだ、辰巳どんはもういないけんどそのお孫さんのAちゃんも霊感が強いからきっとそう言うのには敏感なんだばい。二人とも優しい一面も
もってたし。

ばってんお前も分かってくれるとばいね。」

綾「うん、今度は嬉しそうな顔してたね。」

一反「うんうん、もう嬉しかよ〜。」

二人が仲良く談笑する一方、貝が妖しく光り
海底に何者かが琵琶を弾きながら歌っていた。

？《あの子が…欲しい…。》

ーーー

翌日ーーー

一反もめんは綾に空中を飛ぶ姿を披露している。

綾「わあ！」

一反「どげんね？わかった？」

綾「うん！急旋回する時は尻尾の先がきゅるるんってまわるんだね！」

一反「そうよ！そこんところこだわっとるんですたい！」

綾「へー！」

一反「濡れてなきゃいつもこんなもんです。」

綾「だったら、乾燥機を使えばすぐ乾いたのに。」

一反「乾燥機！？いやあありゃあいかんよ！

目が回るし、何より熱か〜！灼熱地獄ですたい！

…いやああれは風情がなかけんあくまで自然乾燥
それ以外はありえんですばい！」

綾「それもこだわり？」

一反「そうそうこだわり！」

綾「ふ〜ん…。」

一反「？」

綾「あ！あんな所に乾燥機が！」

一反「ギクーッ！！！」


一反もめんに掴まりながら空を飛ぶ綾

綾「ねえタオルさん。みんなもきっとタオルさんのことわかってくれるよ？あたしだってわかったんだから。」

一反「どげんしたとね急に？」

綾「そんな気がしただけ。」

一反「そうですか？」


？《欲しい…。貝を拾ったあの子が欲しい…。どこじゃあ？あの子を探さねば…。》

一反「あれ？綾はよく海にいくとね？」

綾「いくよ。」

一反「海には近づかんようにはせないかんばい。」

綾「えっ？なんで？」

一反「今な、海には恐ろしい妖怪がうろついとるんですばい。」

綾「妖怪？」

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