霊感少女と妖怪の世界 二の章

ビビビ！！ねずみ男！ 4話 ページ4

ーーー鬼太郎の家ーーー
ねずみ男は親友のよしみで部下に誘う話を持ちかけた。今じゃ人間の文化がはるかに化け物じみてる一方で鬼太郎のやり方は古く妖怪は滅びゆく存在だと議論すると目玉親父が茶碗風呂の白湯をねずみ男の顔にぶちまける。

ねずみ男「あちっ！親父！何すんだよ！」

目玉「とっとと帰れねずみ男！人間界に馴染むのと人間に媚びるとは全く違うわい！お前みたいにプライドのない妖怪をみてるのは不愉快じゃ！」

ねずみ男「…っ！」

鬼太郎「父さんの言う通りだ。お前とは長い長い付き合いだからきちんと言っておくよねずみ男。確かに人間の文明と妖怪じみてきたようなものだけど…
まだまださ。人間の真似をして調子にのってると必ず痛い目に遭うぞ。」

その時、ねずみ男はふとある人間の言葉を思い出す。

〔回想〕
辰巳『人間もそうだが、妖怪もあまり調子に乗ると罰が当たる時は必ず来るぞ。』

ねずみ男「へ、へへーんだ！おめえのそういうところが一番好かねーんだよおれは！いつもいつも正義の味方気取りでさ！その上あいつと似たようなこと言いやがってよ！」

鬼太郎「正義なんかじゃない！友達だから言うんだ…！」

ーーー

その頃、妖怪横丁ではねずみ男の高級車で遊んでいた。

町の妖怪「カッコいいよなあこの車。」

A「あ、あの〜壊れちゃいますよ(汗)」

Aがオロオロしているとねずみ男が駆け寄ってきた。

町の妖怪「どけよ子泣き爺！あんたが重いと車が動かんだろ！」

子泣き「イヤじゃイヤじゃ！運転席はワシが座る！」

すると石になって重くなり車がへこんだ。

ねずみ男「あ"ーーーっ！！お、俺の新車がーー！！」

ぬりかべ「ぬりかべも乗りたい。」

と、車の屋根を壊すぬりかべ。

A「ひゃあああ…。」

ねずみ男「待てー！！乗るなー！！ちきしょー！！」

ねずみ男はみんなを押しのけ、すっかりボロボロになった車に乗り急発進して去っていく。

ねずみ男「こんな貧乏横丁！二度と来るかー！！」

子泣き「あいたたた、あれでも中身は人間のつもりかねあいつ。」

砂かけ「半分妖怪半分人間じゃ。悪いところはまあ人間似じゃなあ。」

鬼太郎が複雑そうな顔をしていると、かわうそが鬼太郎の袖を引っ張っている。

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