男！一反もめん プロローグ ページ28
床に墨の溢れたような跡があり、墨のついた筆が
転がり落ちている。
すると、その筆を取る鬼太郎。
鬼太郎「やあ、人間の皆さん。僕はゲゲゲの鬼太郎です。数百年の年月が経つと物にも魂が宿り、妖怪になる事をご存知ですか？
僕の仲間達にもそんな風に生まれたのが沢山…。」
すると筆の毛先がもぞもぞ動き、ビャッと墨を飛ばした。
鬼太郎「っ…。沢山いるんです…。」
筆は鬼太郎の手から離れ、ひとりでに去っていく。
鬼太郎「皆さんのそばにあるものの中に僕の友達が紛れ込んでいるかもしれません。もし彼らに出会ってしまっても驚かないでくださいね。」
すると、頭がつまみ上げられる鬼太郎。
それはフィギュアだったのだ。
鬼太郎「…よくある事ですから。」
ーーー
ここは伊豆の街ーーー
その郊外に海岸の石の上を渡る女の子がいた。
綾「春男、夏男、秋男…あれ？」
すると、視線の先に何かが光った。
それは桃色の貝殻だった。それを拾い上げる。
綾「わあー…。」
その時、その貝からなにかが海に流れ、海底に
琵琶の音が響いていた事を知らずに。
綾「桃太郎…。なんてね。」
そしてとある病院に着いた。
綾「これ頼まれていた本。あと新しいタオル。」
綾の母「ありがとう綾。」
綾「お水替えるね。」
綾の母「ごめんね、家の事まで任せちゃって…。」
綾「しょうがないよ。風邪引いたら。お腹に赤ちゃんがいたら薬飲めないでしょ？」
綾の母「それで、弟の名前は考えてくれた？」
綾「今考え中。」
綾の母「そう。たのしみだわ。…あら？」
綾の母親は綾の砂だらけの足をみた。
綾の母「綾、あなたまた海岸から近道してきたの？」
綾「うん。」
綾の母「帰りはおやめなさい。最近海辺の子供が
波にさらわれて、行方不明になってるっていう事故が続いてるのよ。」
綾「平気だよ。今は引き潮の時間だもん。」
帰り道、再び海岸を通る綾。
綾「よっ、とっ、…ん？」
すると、濡れたタオルが一枚岩にはりついていた。
綾「タオルだ。いくときに落としたかな？」
？「…タオルじゃなかですばい…。」
綾「え？」
綾はキョロキョロと辺りを見渡す。
声が聞こえたと思えば、そのタオルはひとりでに動いた。そのタオルには目玉があり、手のようなものがついている。
？「うぐぐ…どっこいしょと。」
綾「このタオル生きてる…！」
？「いやワシはタオルじゃなかと妖怪ですばい…。
名前はな…。」
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ピース(プロフ) - 話の内容がすいすい読んでしまう位面白かったです(*^^*)これから登場してくるぬらりひょんとヒロインさんとの出会う回やヒロインさんの祖父とどのように出会ったのかなどその先の展開がとても楽しみです(^_^)更新待っています(*^.^*) (2022年1月14日 23時) (
レス) id: b10b7fd267 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2021年4月7日 11時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 舞さん» これからも鬼太郎毎日読んでいますので、首を長くして待っています、ヒロインさんのお祖父様と他の妖怪達なら色々勝負したり、昔のきっかけで怨みを晴らす妖怪もいる筈でございます。 沢山の人間や妖怪によろしくお願いです。 (2021年3月2日 12時) (レス) id: 83edd54df0 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - サヤノさん» ありがとうございます^_^まだまだ油断出来ない日々ですががんばります！ (2021年2月14日 21時) (レス) id: cbd5b1c587 (このIDを非表示/違反報告)
サヤノ - 舞さん» こんばんは、それから今年はバレンタインデーでございます、ハッピーバレンタイン! 休み休みに頑張って下さい。 (2021年2月14日 21時) (レス) id: 7cd0816ef6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：舞 | 作成日時：2018年4月3日 0時
