霊感少女と妖怪の世界 二の章

怪しき旋律！夜叉 プロローグ ページ13

鬼太郎「やあ、人間の皆さん。僕はゲゲゲの鬼太郎です。今日は人の心が生み出したとても恐ろしい妖怪の話です。

…え？どんな心が妖怪を生むのかって？

それは妖怪の僕より、あなたがたがよく知ってるんじゃないですか？」

ーーー

真夜中、とある家からバイオリンの音色が聞こえてくる。

その部屋には数々の賞やトロフィーが飾られており、女性が椅子に腰掛けてバイオリンを弾いていた。

ーーー

その家に男性が薔薇の花束を手に立っている。

男性「小夜たん、僕は貴女の大ファンです。君の奏でる音色に僕の心がとけてしまいそうです…。」

すると、目を覆い隠すほどの長髪にボロボロの服をまとった男がギターを弾きながらやってくる。

男性「だ、誰？」

そのギターの音は家から流れるバイオリンと伴奏するかのように弾いている。

男性「お、おいお前答えろ！お前も小夜たんの…。」

その音を聴いた男性は操られるかのようにギターの男にむかって歩く。
その時、ギターの男の目が光り、髪の毛が伸びて男性を縛り、口の中に入っていく。
その口から魂が引き抜かれ、男性は抜け殻のようになり倒れた。

ーーー

ーーー妖怪横丁ーーー

砂かけ婆と子泣き爺がのんびりと茶を飲んでいると、

猫娘「にゃあ！」

ビューンと物凄いスピードで横切った。

砂かけ「猫娘、随分と急いでおったのう。」

子泣き「小便でもちびりそうなんじゃろう。」

猫娘「鬼太郎ー！」

ねずみ男「ビビッ！事件とな？」

ーーー

鬼太郎の家

鬼太郎「父さん。湯加減はどうですか？」

目玉「うーむ。珈琲風呂もオツなもんじゃのお。
鬼太郎、ミルクを足してくれんか？」

鬼太郎「はい。」

鬼太郎は珈琲風呂にホットミルクを注ぐ。


A「目玉さんって色々な飲み物でお風呂に入るんですねー。」

目玉「うむ。飲み物によって色んな楽しみ方が違ってくるぞ。」

A「へぇ、今度入浴剤の粉とか持って来ましょうか？」

鬼太郎「え？いいの？」

A「鬼太郎さん達にはお世話になりがちだから、せめてお礼に。」

鬼太郎「ありがとう。」

目玉「おお、すまんのぉ。楽しみにしとるぞ。」

A「はい。」

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