【男主】もう一人の六年生は任務中 玖【忍たま】

父親 五段 ページ35

side 学園長先生

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Aを探して数人が忍術学園を出た。



陽がてっぺんに昇った頃、

皆が傷を負いながらも戻ってきた。



その姿を生徒達と一緒に

門前でまっていた。












学園長「よくぞ、戻った！」


三反田「先生も先輩も与四郎さん…、タソガレドキのお二人も、すごい傷…！」


佐藤「伊作先輩も、早く手当てしないと…！」


伊作「…いや、いい。大丈夫だよ」


三反田「伊作先輩…？」















何やら皆、浮かない表情。

それと同時にある事に気付く。











学園長「んん？ Aはどうした？」


伊作「……A…っ……」


尾浜「伊作先輩！？ 大丈夫ですか？」


留三郎「尾浜、しばらくそっとしてやってくれ。伊作は俺が部屋まで連れて行く。」










そう言うと留三郎は伊作を連れて行ってしまった。

その後も、













文次郎「……はぁ…。俺の事もしばらく独りにさせてくれ。」


仙蔵「私は部屋に戻る…。」


長次「……同じく。」


鉢屋「え、ちょっ、先輩方…？」
















……。


これは、



















鉢屋「七松先輩…？」


小平太「…………っ！ バカヤロー！」


鉢屋「なんで！？(((」
















青い空を真剣に見つめていた所に

鉢屋三郎が声をかけると、

突然叫び出す七松小平太。




そのまま走り去ってしまった。



















学園長「……山田先生、土井先生、報告を。」


伝蔵「はい……実は、」
















話を聞いて言葉を失う。


が、山田先生はまだ何かを隠している。

儂が一番知りたいのはAじゃ！




話が終わる前に問い質すと、



















伝蔵「……Aは…………逝死しました…」


学園長「………な、なんじゃと……Aが、死んだ…」



















それを聞いた生徒達はその場で固まった。


Aが…

なぜあの子が……




亡骸はその父親が連れて帰ったと言う。











儂はてっきり、平気な顔で帰ってくるとばかり…

Aは大丈夫とばかり…

儂は……儂は…！






悔やんでも悔やみけれない想いに

身が保たなかった。




儂は何も考えられず、

ただ自分の部屋へ戻った。



大運動会どころではない。



少し歩いた所で鉢屋三郎の声が耳に入る。

皆をグラウンドへ集まるよう指示していた。

















後は頼んだぞ

学級委員会…



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