大切なモノ 四段 ページ19
side A
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『……くっ…そ………降ろせ…！』
？「随分な口を聞くようになったな、A」
『何で俺の名前知ってるんだ…』
？「何度も言わせるな。俺はお前の父親だ。知っていて当然だろ」
『それの意味が解らないんだってば！』
俺より大きな身体で担がれる。
身長は雑渡さんくらいあるだろうか？
全身に倦怠感があり抵抗出来ずにいる。
心臓がバクバクしている…
何かの毒か…？
それとも、
この事態に身体がついて来れてない…？
少し言い争った後、
俺は体力の限界で黙り込んでしまった。
それでも足を止めることなく
走り続けるコイツは息一つ切らさない。
何処に向かってるんだ…
また、伊賀にでも行くんだろうか…
もう意識を手放してしまおうと思ったと同時に
俺は地面に降ろされた。
そのまま横になる。
それでも辺りを確認する余力は
俺には無くて…
？「随分と長くして顔を合わせてなかったもんで、忘れちまったのか知らねぇーが。一度しか言わねぇーから、しっかり思い出せ。」
『…………………ぐっ…！？』
そう言って、いきなり胸倉を掴まれる。
顔が近い……
橘「俺の名は 橘 金七 だ。お前の父親にあたる。解ったらさっさと立って自分で歩け！」
『…っ……ふざけるな…。俺に父親は居ない。それ以前に、家族なんて…』
橘「まだ言うか。まあいい…。今から東山道を辿って陸前へ帰る。話はそれからだ。」
俺は考えるのをやめた。
やめたというより、
もう頭が回らなかった。
この人が俺の父親であるかどうかは
正直どうでもよくて…
でも俺が帰る場所はそこじゃない事は
ハッキリしている。
だから…………、
バシッ！
橘「っ！？ おい！ どこに行く！」
『うるせぇー……、俺は帰るべき場所に…帰るんだ……』
橘「ﾁｯ……解らねぇー奴だ、なｯ！」
『ぐはｯ！？』
背を向けて歩き出す。
突然、腕を引かれて後ろに倒れる。
抵抗も虚しくそのまま覆い被さってくる。
やばい
逃げないと…！
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千雪(ーωー) - お久しぶりです！更新止まってるみたいなのですが大丈夫ですか？また、鴫碧さんの小説が読めることを楽しみにしておきます！！ (2022年11月7日 17時) (
レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - ラムネさん» はじめまして！ コメありがとうございます！ わかりやすくネタバレになってしまいますが、忍たま全員と関わっていこうとおもっておりますw どうぞこれからも宜しくお願いしますm(_ _)m (2022年9月30日 19時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
ラムネ(プロフ) - 初めまして！いつも見させてもらっている者です！！ これからどうなっていくのか、、更新楽しみにしています！ 個人的にはいろんな忍たまとの関わりが見たいな〜、なんて思ってますw (2022年9月30日 18時) (レス) id: 7118247792 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» お久しぶりです！ ただのチキンですよwww なるべくこまめに更新しますので、よろしくお願いしますm(_ _)m (2022年9月28日 23時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - お久しぶり！鴫碧さん優しいですね(*^-^*)尊敬します！これからも応援しますね💖💖 (2022年9月28日 19時) (レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴫碧 | 作成日時：2022年7月23日 0時
