【男主】もう一人の六年生は任務中 玖【忍たま】

大運動会「森の中」三段 ページ13

side A

_______________________________________








_____ 数分後 ___…

















『………無い…、何処を探しても見つからない…』
















いや、あったけど見逃しているのかも…



何が宝なのか解らないまま探すから

多分、一生見つからない(((




誰かが見付ければ狼煙が上がる。

流石に直ぐには上がらないよな。




森の奥


もう少し進んでみるか。



















『おっと、随分物騒だなー』



















薄暗い森の中



視界に現れたのは、

大量の毒草。




トリカブトだ。

今は真夏。ちょうどこの時期に花を咲かす。



















『とてもキレイな花なんだけどなぁ…』
















キレイな花には棘がある。

じゃなくて、毒がある。



こんなところに宝を置くとは考えられない。

さっさと離れよう。



















シュパッ…！








『…っ……！？』



















風を切る音…

手裏剣か？


少し反応に遅れたが、なんとか躱す。




いや、躱し切れなかったようだ。



















『……ﾁｯ………掠ったか…』



















血が滲む腕を庇いながら、

飛んできた方に構える。





俺を掠めたソレは地面に刺さる。


見ればソレは金属の棒。













この仕様…

忍術学園の生徒じゃないな。





タソガレドキの諸泉尊奈門さんか？

それとも風魔の…？








薄暗い森の中

只管に静寂が場を支配した。







確かな気配だけが頼りだ。










しかし、

お互い硬直し、動きは無い。











恐らく、動けば刹那…




殺られる…









________

大運動会「森の中」四段→←大運動会「森の中」二段

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す