【男主】もう一人の六年生は任務中 漆【忍たま】

冷たい布団 三段 ページ38

side 鉢屋三郎

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眠れなかった




食満留三郎先輩の質問が

気になって頭から離れない。


俺がA先輩の変装…



食満先輩が聞いてくるって事は、

A先輩がそれを匂わせる事を言ったから…



だとしたら何故？



俺が変装をすることで

A先輩に何かメリットがあったのか？




駄目だ

考えれば考えるほど寝れなくなる！



俺は雷蔵を起こさない様に

忍者服に着替えて外に出る。

















鉢屋「少し夜風に当たろう……ん？ 誰か来る…」














四年長屋の方から足音が聞こえる。

それは一人じゃない

複数だ




気配を消し、

その姿が見えるまで待つ。
















鉢屋「……ん？ 君たち、何してるの？」


乱太郎「不破雷蔵先輩！？ それとも鉢屋三郎先輩…？」













歩いてきたのは

乱太郎、きり丸、しんべヱだった。



聞けばA先輩の部屋に行くらしい…

続けて、きり丸が質問をしてきた。



その内容はA先輩の事




もしかして三人も

A先輩の事が気になってるのか。





「A先輩の変装はしていない」と言えば、

三人は困った顔を見せる。



それと同時に乱太郎くんが走り出した。

が、その腕を掴んで止める。

















乱太郎「……急がないと…！」


鉢屋「おっと、ちょっと待って」


乱太郎「何でですか…！」


鉢屋「シー…！ 静かに」
















大きな声を出されて少し焦る。

でもそれだけA先輩に必死って事だよね…




でも、今は駄目だ。


















鉢屋「今は行かない方がいい」


しんべヱ「へ？ 何でですか？」


きり丸「やっぱり体調悪いとかっスか…？」


鉢屋「いや、そうじゃない」
















やっぱり体調が悪い…？

何でそうなるんだ？



新たな疑問に軽く混乱しながらも

その手は離さない。



絶対行ってはいけない、とは言わないが

行ってもA先輩には会えないと思う…















乱太郎「A先輩にもしもの事があったら、私…」


しんべヱ「確認だけでも！」


きり丸「お願いです…！」


鉢屋「…はぁ……わかったよ」












俺も今日あった出来事の真相を知れば

こんなに考えさせられて

寝れなくなることもない…


ここからは四人でA先輩の部屋を目指した。





A先輩に何かあると、

必ず六年生の誰かが間に入って来るんだよなぁ



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