後悔と謝罪 四段 ページ9
side 山田伝蔵
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伝蔵「………半助」
土井「はい？」
伝蔵「風魔の調べが事実だったとしたら、」
土井「山田先生、私は大丈夫ですよ」
大丈夫…
いつかの日常でも何度も聞いた言葉だ。
私が心配の声をかければ、
いつも決まって「大丈夫」と言ったな。
もし真実だったなら、
それでもまだ「大丈夫」と言うだろうか…
なぁ、
伝蔵「………A…」
無意識に出た言葉。
それに半助は反応しなかった。
いや、でもきっと耳には入っている。
学園長先生の部屋を出て
長い廊下を二人で歩く。
風魔の生徒は
しんべヱ達と約束をしているようで
そのまま食堂へ行ってしまった。
確認したい事は山程あったが
先ずは今、忍術学園で起きている事を
何とかしないと…。
土井「……ｸｽｯ」
伝蔵「ん？ どうした？」
土井「いえ、なんだか急に懐かしく思えてしまって…」
懐かしい…
半助はその言葉の後を続けて言った。
土井「初めてAが任務へ行った時、帰って来るまでずっと不安で…。それでもちゃんと毎回帰って来た。まあ、いつも傷を作ってくるんですけどね」
伝蔵「確かにな。長い時は一つの任務に一週間。早くて半日だったか…」
私達との生活に慣れ、
そのまま忍術学園で生徒として迎え入れた。
最初の頃は
忍術学園という皆の日常から
逃げる様に任務へ専念していたA。
それも何かのきっかけで
忍術学園と向き合っている姿勢が見れたのは
記憶に新しい。
土井「だから、そのうち平気な顔して帰って来るんじゃないかって…」
自分の発した言葉で
表情を暗くする半助。
Aを根気強く
面倒を見てきた半助にとって、
突然の死の報告は
そう簡単に立ち直れるものじゃない。
だが、確かに死んだとも言い難い。
実際に私はAの息を確認していない。
………ｶﾞﾀｯ…
土井「っ！？ 誰だ！」
伝蔵「上だな…」
もう少しで自室に着くところで
廊下を歩く私達の頭上から
物音が聞こえてきた。
私たちは低い姿勢で構える。
伝蔵「気配があるな…」
土井「屋根裏ですね」
私たちはゆっくり移動を始めた。
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鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» コメありがとうございます！ 近々続編出ますので、宜しくお願い致します！ (2022年12月3日 21時) (
レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - 鴫碧さんの小説の終わり方は凄く続きが気になる終わり方をしますね…更新が楽しみです！ (2022年12月3日 20時) (レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 雪の華さん» コメントありがとうございます！ 着地点は決めているんですが、そこまでたどり着けなくてグダグダです…ww。小間目に更新していこうと思うので、これからも宜しくお願いしますm(_ _)m (2022年11月12日 0時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
雪の華 - どんな展開になっていくか凄く気になりますね。これからも頑張ってください (2022年11月11日 21時) (レス) id: 5834c2d9fa (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» お久です！ コメありがとうございます！ ドラマCDの与四郎さんとアニメの与四郎さんって全然違くて迷います…ww (2022年10月9日 21時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴫碧 | 作成日時：2022年10月8日 23時
