疑う問題 一段 ページ36
side 善法寺伊作
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伊作「……ねぇ、留三郎」
留三郎「……っ…」
伊作「そんなに気になるなら行ってくればいいじゃないか…」
留三郎「俺は気にしてなんかない！」
部屋の布団
留三郎が戻ってきたかと思えば
なんだか険しい表情…
丑三つ時になっても
なかなか寝付けなかったようで…
理由を聞けば
留三郎は全て話してくれた。
留三郎「伊作は気にならないのか？ Aが生きていたんだぞ」
伊作「もちろん気になるさ。でも僕は…」
僕は彼に会う資格が無い。
あの時の僕の判断で
Aは本当に死んでいたかもしれない。
保健委員会として
情けない…
ずっとそればかり考えていた。
身体が震える。
留三郎「もしかして、Aに申し訳ないとか思ってるんじゃないだろうな？」
伊作「え、なんで…」
留三郎「ふんっ。そう顔に書いてある。何年お前と同室だと思ってるんだ」
顔に書いてある…
そんなにわかりやすかったかな…
留三郎や他の生徒は
直ぐに立ち直って
Aが居なくても先に進んだ。
けど、僕はずっと立ち止まったまま…
ずっと気になってたんだ。
Aは本当に死んだのか…？
留三郎「気にならない訳がない…。俺は行くぞ。で？ 伊作はどうするんだ？」
伊作「ふふっ…、急いで準備しないとね…！」
留三郎が静かに笑った気がする。
気になるなら確かめないと…！
ちゃんと答えを出さないとダメだ！
僕たちは急いで支度をして、
静かに部屋の戸を開けた。
留三郎「ぅお…！？ って、文次郎か！ 何やってるんだ、こんな時間に！」
文次郎「それはこっちの台詞だ！ ……さては、お前…」
留三郎「……っ…！」
目の前には文次郎。
二人は目を合わせるなり、
駆け出した。
伊作「えぇえ！？ ちょっと！」
仙蔵「放っておけ」
伊作「仙蔵！？ 何で…」
仙蔵「理由はお前たちと同じだ。」
って事は文次郎も…
ずっと思い詰めていたんだ…
仙蔵「しっかりと説教をしてやる必要があるな。」
伊作「え、誰に？」
仙蔵「伊作、走るぞ」
そして僕たちも後を追った。
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鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» コメありがとうございます！ 近々続編出ますので、宜しくお願い致します！ (2022年12月3日 21時) (
レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - 鴫碧さんの小説の終わり方は凄く続きが気になる終わり方をしますね…更新が楽しみです！ (2022年12月3日 20時) (レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 雪の華さん» コメントありがとうございます！ 着地点は決めているんですが、そこまでたどり着けなくてグダグダです…ww。小間目に更新していこうと思うので、これからも宜しくお願いしますm(_ _)m (2022年11月12日 0時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
雪の華 - どんな展開になっていくか凄く気になりますね。これからも頑張ってください (2022年11月11日 21時) (レス) id: 5834c2d9fa (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» お久です！ コメありがとうございます！ ドラマCDの与四郎さんとアニメの与四郎さんって全然違くて迷います…ww (2022年10月9日 21時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴫碧 | 作成日時：2022年10月8日 23時
