満月の噂 二段 ページ32
side 諸泉尊奈門
_________________________________________
安倍「随分と怖い顔をしているな」
雑渡「本当、何処かの誰かさんには参っちゃうよね。」
丑三つの夜は、
草木も眠り、動物や風でさえ
怪しく潜める。
森の中で主張する大きな岩。
組頭と私はそれに凭れ掛かる様にして待てば、
直に現れた人物に怒りが湧いた。
安倍「時間が惜しい。さっさと渡してもらおうか」
雑渡「おや、いったい何の話かな？」
安倍「なっ！？ まさか、騙したな！」
組頭と黒脛巾の会話。
相手が欲しがっているのは、
調合書…
その病に対して何の薬草が必要で、
どのように調合すればいいのか。
細かく書かれた " 巻物 "
安倍「約束が違うだろ！」
雑渡「私は内容を聞いただけで、約束をした覚えはないが」
諸泉「もし約束をしたのだとして、其方もその約束を破っている事になる。巻物とAくんを交換するって話はどうした」
数日前の話だ。
_________
_____________________
_______________________________________
.
黒脛巾がとある巻物を探している。
その情報を何故か風魔の生徒が知っていた。
Aくんが攫われた後、
ずっと情報収集していたらしい。
何故、風魔の生徒が
彼の為にそこまでするのか…
いくつかの疑問が湧く中、
一番解らない事がある。
その情報を私たちに教えてきた事だ。
何が狙いか解らないまま、
組頭は風魔と一時的に手を組む事にした。
Aくんを取り戻すのに必要だった巻物。
それについては風魔も流石に
何処にあるかまでは解らなかったようで。
情報収集と巻物の場所を探る日々だけが
淡々と過ぎて行った。
伏木「それはサスペンスです…！」
雑渡「まったくその通りだね」
諸泉「………そうですかね…(((」
彼が居なくなっても
忍術学園には時々足を運んだ。
任務で怪我をする事もあって
傷薬を分けてもらおうと
たまに保健委員会を見つけては
強請ってしまっている。
_____________
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 152人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» コメありがとうございます！ 近々続編出ますので、宜しくお願い致します！ (2022年12月3日 21時) (
レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - 鴫碧さんの小説の終わり方は凄く続きが気になる終わり方をしますね…更新が楽しみです！ (2022年12月3日 20時) (レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 雪の華さん» コメントありがとうございます！ 着地点は決めているんですが、そこまでたどり着けなくてグダグダです…ww。小間目に更新していこうと思うので、これからも宜しくお願いしますm(_ _)m (2022年11月12日 0時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
雪の華 - どんな展開になっていくか凄く気になりますね。これからも頑張ってください (2022年11月11日 21時) (レス) id: 5834c2d9fa (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» お久です！ コメありがとうございます！ ドラマCDの与四郎さんとアニメの与四郎さんって全然違くて迷います…ww (2022年10月9日 21時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鴫碧 | 作成日時：2022年10月8日 23時
