後ろの正面 一段 ページ1
side 食満留三郎
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『知らなくていい事に首は突っ込むもんじゃない』
『俺が生きているかどうかなんて「知らなくていい事」だ』
『そんな事より、この先に何があるのか「知りたい」だろ？』
何言ってんだ
俺に背を向けて語る姿。
それはAだと声でわかった。
暗い場所に佇むAに手を伸ばしてみるが、
全然触れられない。
思ってるより、随分遠くだ…
一歩ずつAに近付くが、
その差は縮まらない。
もう二度と
Aに触れる事は出来ないのか。
俺はぎこちない足取りに
力を入れて駆け出した。
留三郎「A！ お前は忍術学園にとって大切な存在なんだ！ いい加減、戻って来い！！」
『留三郎…』
留三郎「……っ…！？」
やっと縮まった距離。
俺はAの腕を捕まえた。
俺の名前を呼びながらAは振り向く。
が、その顔には
お面……
知ってる表情だった。
鬼の様な角を生やし、
怒りにも見えるその般若のお面。
そこで俺は意識を手放した。
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_________…
伊作「留三郎…？ 大丈夫かい？」
留三郎「ハッ！……Aは！？」
文次郎「はぁ？ 何言ってんだ？」
小平太「頭やったか？」
長次「今は野外授業の途中だ」
仙蔵「木から落ちると皆そうなるというのは本当のようだな」
え…？
俺は気を失っていたのか…
じゃあこっちが現実で、
さっきのは…
夢…？
般若の表情が脳裏に張り付く。
同時にAの声が聞こえる気がした。
伊作との組手の途中で木から落下したようだ。
その前の記憶が曖昧だ。
昨夜の出来事を思い出す。
見張り台で見たアイツ…
それこそ追い掛けはしなかったが、
しばらくして見張り台を降りれば
落ちたはずの姿はなかった。
翌日の今
木から落ちるなんて、
余程、昨夜の事が応えている…
ケジメを付けたはずのAが
頭から離れない。
俺は静かに立ち上がり、
何事もなかったかのように授業を続けた。
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鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» コメありがとうございます！ 近々続編出ますので、宜しくお願い致します！ (2022年12月3日 21時) (
レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
千雪(ーωー) - 鴫碧さんの小説の終わり方は凄く続きが気になる終わり方をしますね…更新が楽しみです！ (2022年12月3日 20時) (レス) id: 2c3e10b906 (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 雪の華さん» コメントありがとうございます！ 着地点は決めているんですが、そこまでたどり着けなくてグダグダです…ww。小間目に更新していこうと思うので、これからも宜しくお願いしますm(_ _)m (2022年11月12日 0時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
雪の華 - どんな展開になっていくか凄く気になりますね。これからも頑張ってください (2022年11月11日 21時) (レス) id: 5834c2d9fa (このIDを非表示/違反報告)
鴫碧(プロフ) - 千雪(ーωー)さん» お久です！ コメありがとうございます！ ドラマCDの与四郎さんとアニメの与四郎さんって全然違くて迷います…ww (2022年10月9日 21時) (レス) id: dea0075d52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鴫碧 | 作成日時：2022年10月8日 23時
