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和「俺に…?」
その言葉に返事をする余裕もなくて、
ただコクンって首を縦に振る。
和「ありがと。」
あぁ、やっぱり無理…。
こんなにも大きくなった和くんへの気持ちを、
胸の奥にしまい込むなんてできない…。
ありがとって言って、
緩く弧を描いた優しい瞳が、
…私を捕えた。
「・・す、き…っ。」
和「え…?」
好きな気持ちって止められないんだ…。
気づけば口に出してしまっていた本当の気持ち。
優しい色をした綺麗な瞳を見たら、
ポロっと零れてしまったの。
言った後に急に恥ずかしさがこみ上げてきて、
「や、やっぱりなし!//
い、今の取り消し…」
和「取り消さねぇよ。」
私の言葉に被せるように言われた和くんの言葉。
その声は、
いつもより低かったけど、
決して怖いものじゃなくて。
和「取り消しなんて、させねぇよ。」
温かさに満ち溢れた優しい声だった。
「ど、どうして…?」
和くんには、大事な人がいるんでしょ…?
どうして取り消さないのよ…。
疑問符を頭にたくさん浮かべて、
和くんをじっと見ていると。
ふっ…、
っと和くんは、いつもの意地悪な顔で笑った。
和「まず、誤解を解くために1個いい?」
「ぅん…?」
誤解…?
そんなの私してったっけ…?
和「俺、彼女なんていないんですけど?(笑)」
妄想膨らましすぎ(笑)って可笑しそうに和くんが笑った。
「へ…?
だ、だって…き、キス…。」
そう言うと、
あれねって苦笑いを浮かべた和くん。
・・・どういうこと?
和「あれは、
事故って言うか、不意打ちって言うか…。
とにかく1つ言えるのは、俺の意思はない。
まさか見られてたなんてな(笑)」
・・そんな都合のいいこと。
…って思ったけど、キッパリと言い切る和くんを見たら、
本当なんだって素直にそう思えた。
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美波*(プロフ) - 二宮みゆう♪さん» コメントありがとうございます!こんな恋したいですよね( ´艸`*)ニノみたいな幼馴染がいたら好きになっちゃいますよ。笑 このお話は私の理想です(*´∀`)笑 (2013年10月6日 10時) (レス) id: 603e028180 (このIDを非表示/違反報告)
二宮みゆう♪(プロフ) - こんな恋がしたいっ!!切実に思いますね笑幼馴染みとかいないので、とうてい無理ですが…やっぱり幼馴染みからの恋は憧れますね♪ (2013年10月6日 10時) (レス) id: e68900afee (このIDを非表示/違反報告)
美波*(プロフ) - 大宮ama(・∀・)さん» コメントありがとうございます!羨ましいですよね~( ̄∀ ̄)私も書いている時、ニヤニヤでした笑 学園王子の裏の顔はパート3に移行となりますので、よろしくお願いします!m(_ _)m (2013年8月6日 8時) (レス) id: 603e028180 (このIDを非表示/違反報告)
大宮ama(・∀・)(プロフ) - ニノちゃんと幼馴染みとかめっちゃいいですね!主人公ちゃん羨ましい(`Δ´)!←一応アンタだからww 美波さんの小説大好きです(*´ω`*)学園王子の裏の顔も最後までお付き合いさせていただきます! (2013年8月6日 1時) (レス) id: d0950bf30a (このIDを非表示/違反報告)
美波*(プロフ) - 二和百亜さん» コメントありがとうございます!読んでいて微笑ましい2人を書きたかったんです(笑)私にもこんな幼馴染がいたらいいなと思いながら、書きたかったので、いいお話と言っていただけてとても嬉しいです(^^)こちらこそ読んで下さってありがとうございました! (2013年6月21日 16時) (レス) id: 603e028180 (このIDを非表示/違反報告)
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