隣 ページ8
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周りの女子はお気楽でいいなと、普通に思う。
彼のことを何も知らないで、ただかっこいいと騒げばいいのだから。
全てを知った上で、胸の高鳴りを抑えて、隣で笑うのはとても辛い。
｢…平野くん、授業聞いてる…？｣
紫耀｢んー、ちょいちょい｣
毎回この授業を楽しみにしているくせに、特別現代文が得意なわけでは無さそうだから、美咲先生が好きだと公言しているも同然だ。
美咲｢じゃあ、今日の授業はこれで終わりです。｣
そう言って、提出された大量のプリントを持ち教室を出ていこうとした美咲先生。
重そうだな__って思った時、
さっきまで隣にいたはずの彼がプリントをひょいと持ち上げて、片手でドアを開けて、美咲先生に微笑むから、
廉｢梨瑚、なんて顔してんの…｣
歪んだ顔を見られたくなくてさっと俯いた。
廉｢どした。俺に話せへんこと？｣
｢うん、｣
廉｢そっかあ、よし梨瑚！次移動教室やで！紫耀おらんけど、先行っとこ！｣
無理に廉くんが明るく笑うから私も釣られて笑っちゃう。
廉｢頼りたくなったら、いつでも俺に頼れよ。｣
廉くんは、とても優しい。とても、とても。
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かなてん - 面白いですね、なんかめっちゃ切ない！！ つずき楽しみです (2019年4月1日 13時) (
レス) id: cb0c3fb79a (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - 今日初めて見たんですけど、めっちゃ面白いです！！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: cb0c3fb79a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和 耀 | 作成日時：2019年3月10日 14時
