翌日 ページ29
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翌日、藤崎さん達は休みだった。
紫耀｢くっそおあいつら〜！！学校来たら絶対ボッコボコに…｣
廉｢はいはい、とかいってどうせ出来ひんのやろ。｣
平野くんは正義心が強く、そして優しい。
紫耀｢でも俺、怒ると怖いから！！｣
これは本当。
昨日私が、私たちってつけられてたの…？って聞くと、平野くんはやっぱりという顔をして、
紫耀｢だから待っててって言ったんだからね！ちゃんと待っててくれると思ったのに、委員会の途中で携帯みたら鈴木から先に帰るって連絡あって俺、ほんとどうしようかと……｣
と、延々1時間も注意された。
もちろん私が悪いのは当たり前だし、平野くんは全部わかってて一緒に帰ってくれてたのに、自分の都合で勝手に先に帰って廉くんにも迷惑をかけた。
それに、、、
多分注意の中にはたくさんの愛が散りばめられていて、きっと自惚れだけど、幸せだなあって、思った。
廉｢ま、紫耀に言われたらあいつらも懲りるやろ。今日は紫耀、一緒に帰られへんのやっけ？｣
平野くんは昨日委員会を抜け出してきたようで、今日は昨日残してきた仕事をやるらしい。
美咲先生と一緒に。
紫耀｢うん、ほんとごめんな。今度なんか奢る！｣
廉｢ええって別に。俺が言い出したことやし。｣
平野くんはそれを聞くと、購買行こ〜と言って走り出した。
毎日購買だったりコンビニ飯の平野くん。
おうちの人、忙しいのかな？
明日は私が平野くんの分の弁当を作ろうと思って、そういえば数週間前まで廉くんもずっと購買だったことを思い出した。
｢廉くん、こないだまでずっと購買だったよね？｣
廉｢ああ、今姉ちゃんが作ってくれてんねん。こないだまで留学行ってたんやけど、帰ってきたから。｣
｢廉くん、お姉ちゃんいたんだ！絶対美人だろうな〜｣
廉｢そうかもしれんけど、それに負けへんくらいキツいで。｣
｢廉くん見てたらわかるよ。｣
廉｢やろ？……って、どういう意味やねん！！｣
久々に廉くんとこんなに話せて嬉しい、楽しい。
｢お弁当……私がつくるって言ったら、迷惑かな？｣
廉｢……紫耀の？｣
｢それもそうだけど、廉くんのも。｣
廉｢……マジで！？！？めっっちゃ嬉しい。ほんまに？ええの！？｣
ほんまに？とか、ええの？とか聞いてくるくせに、もうお弁当の具材を考えている廉くん。
子どもみたいだなって思ったのは、内緒にしておこう。
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続く
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かなてん - 面白いですね、なんかめっちゃ切ない！！ つずき楽しみです (2019年4月1日 13時) (
レス) id: cb0c3fb79a (このIDを非表示/違反報告)
かなてん - 今日初めて見たんですけど、めっちゃ面白いです！！ (2019年4月1日 13時) (レス) id: cb0c3fb79a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和 耀 | 作成日時：2019年3月10日 14時
