ウィンター・マジック (ページ10)

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10決めるのは運命【Oside】ページ10

広瀬ってカズのこと好きなんだな...

日に日に思う。

病院で出会う前から彼女のことは知っていた。

クラスメイトってゆうのもあるけど

カズから“後輩ちゃん”として話を聞いていた。

二宮｢あいつさあほんっとゲーム下手でね？｣

二宮｢今日Aが俺にゲームで勝ったんだよ？奇跡だわ(笑)｣

二宮｢お前Aとクラスメイトだろ？もしかして仲良い？｣

カズもきっと広瀬のことが好きだ。

俺は恋のキューピッドになるべきなのか？

でも、恋愛経験ほぼゼロの俺には難しいな。

クラスでは、俺は静かな奴って感じで

広瀬はムードメーカー的な存在で

話しかけるなんて無理だった。

＿病室で会うまでは

カズが事故に遭ってうちの病院に入院することになったのは、親父から聞いた。

信じられなかったよ。意識不明なんてさ。

あのカズだよ？

兄弟みたいにずっと遊んでたのに

なにかの縁で高校まで一緒になったのに

病室には入れなかったから仕方なく家にいた。

心配で寝られない...ことはなく気づけば朝になっていた。

大野｢...もう朝か｣

二宮｢おはよー｣

大野｢ふぇっ！？｣

そこには意識不明のはずのカズがいた。