ウィンター・マジック (ページ8)

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08意外な2人ページ8

大野｢うるさいから来ましたよーって、広瀬？｣

｢え？ん？｣と言いながら、びっくりした顔で私と幽霊を交互に見ている。

『実は同じ部活で...』

そう、私と先輩はゲーム部に所属している。

名前の通りゲームをするだけの部活。

たまに自分たちで制作したりもするけど、大体途中で行き詰まる。

先輩はかなりのゲーマーで、部活内では“神”と崇められているほどの腕前だ。

学校が休みの日は家でずっとゲームをしているらしい...

二宮｢まあ、そーゆーことなのよ。｣

ふふふと満足そうに笑っている。

『それより、大野くんも先輩のこと見えるんですね！』

まさか私以外にもいるなんて。

大野｢あぁ、小さい頃から病院によく来てたからか、わりと霊感強くってさ。今朝、起きたら俺の部屋にカズがいたからマジでびびった(笑)｣

『そーなんだ！2人はいつから知り合いなの？』

二宮｢小学校からの付き合い。家も近いし、昔はよく一緒に遊んでたな(笑)｣

大野｢そうそう。まさか高校も一緒になるとは思ってなかったけど(笑)｣

大野くんは“カズ”って呼んでるんだー。

私が呼ぶなら“和也くん”か“カズさん”？

...ってなに考えてるんだ私！///

二宮｢A？なにニヤけてんの(笑)｣

『え！？別にニヤけてませんよ！(笑)』

大野｢明らかに動揺してんじゃん(笑)｣

『してないしっ！(笑)』

初めて3人で喋ったけど、とても楽しかった。

大野くんも真面目な人かと思ってたけど、そうでもなさそう(笑)