ウィンター・マジック (ページ49)

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49禁断の関係ページ49

振り返ると少し怒った様子の翔さんがいた。

『しょ、(じゃなくて)櫻井先生…』

和「お、旦那が迎えに来たか。」

翔「二宮、よくも俺の嫁を困らせてくれたな。」

嫁って、恥ずかしすぎる…

とりあえず学校だしどうにかしなきゃ

『そうなの！よかった～先生が来てくれて。』

そう言って翔さんの腕を掴み走る。

『じゃあね！二宮先輩！』

校舎に入る直前に少し憎たらしく言い放ち
“バタン”とドアが閉まった。

『よかった、誰もいないみたい。』

「やっぱり隠し続けるのって大変だね。」

『まあ…広まったら騒ぎになるからね。』

「教師と生徒の禁断の恋てきな？(笑)」

『あ、よく考えたらそれだ(笑)』

「…それよりくれるの？バレンタイン」

『もちろん！はい、どうぞ！』

気まずいままかと思ってたけど
やっぱり大人は違うなあ…

「ありがと。今食べてもいい？」

『え～、恥ずかしい(笑)』

「うーんでもまあ、そうだよね。」

「帰ってからのお楽しみにしとこ～」って
子どもみたいに嬉しそうに呟く翔さんのギャップがあの日と大きすぎる。

なんとなく無言になったとき、

「Aこの前は勝手なことしてごめん！」

手を合わせて申し訳なさそうに見つめてくる。

でも私が聞きたかったのはその言葉じゃなくて

『なんであのタイミングだったの？』