ウィンター・マジック (ページ26)

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26史上最大のライバルページ26

えーーっと…

今、私の目の前にいる人が翔さんの元カノ？

私と全然タイプ違うじゃん！！

彼女に話したいと言われたので店長に相談すると

松本「今あんまり忙しくないから大丈夫だよ。」

と、私の頭にポンっと手をのっけて笑った。

さて…ここからが問題だ。

由紀「いきなり来てごめんなさいね。」

『いえ、驚きはしましたけど…』

由紀「私もびっくりして慌てて来たのよ。」

『あの…なぜ私と翔さんが婚約者であることをご存知なんですか？』

由紀「私のこと知らないの？自分で言うのもアレだけど…一応社長令嬢よ？」

しゃ、社長令嬢！？！？

そのあと話を聞いていると、どうやら翔さんとは大学の同期で同じサークルだったそう。

そこで意気投合し付き合ったものの、翔さんの仕事が忙しく会える機会が少なく寂しい思いをさせてしまうから、という理由で別れたらしい。

いやいや、私の周りで起こってることはほんとにマンガのような展開繰り広げてるな！笑

由紀「別れたけど私はまだ翔が好きなの。忘れられないのよ…」

『由紀さん…』

困ったな～

由紀さんの気持ちも分からなくはないけど、私たちの祖父母の約束もあるし

それに翔さんは私のことを___

由紀「まあ、簡単には翔と結婚させないから！」

『は、はあ…』

胸のもやもやがさらに増えた。
片付けなければいけないことがありすぎて…
今までほとんど恋をしてこなかった私にはどうすれば良いのかわからない。

松本「お困りのようだねAちゃん。」