26 ページ26
和也side
収録の翌日。
朝、目が覚めた瞬間にわかったよ。
熱がある、って。
体が重くて動かす気にならないし、頭はぼーっとして。
体の内側から火照っているような気がする。
ああもう、ほんと最悪。
今日は5人でレギュラー番組の収録がある。
また、迷惑かけるんだ。
そう思うと、じわっと涙が滲んできた。
…俺、いつの間にこんなに弱くなったんだろ。
溢れかけた涙をぐっと拭い、ゆっくり立ち上がる。
気づけばもう迎えの時間で、熱も測らずに家を出た。
和「はよ…」
マネ「おはようございます、って二宮さん！今日は一段と顔色悪いですけど…」
和「あ…ごめ、俺、たぶん熱ある。寝てていい？着いたら起こして…」
マネ「熱、ですか……じゃあこのブランケット使ってください。途中必要そうなもの買っていくんで、到着少し遅くなると思います。」
和「ごめん…ありがと」
この言葉を最後に、俺は深い眠りに引き込まれた。
*
マネ「……さん、二宮さん」
和「ん…」
マネ「着きました。いけますか…？」
和「ん、だいじょうぶ」
マネ「じゃあ、これ。色々買っておきましたから」
そう言って渡されたのは、家から持ってきたときより一回り大きくなった俺のかばん。
たくさん買ってきてくれたんだなぁ、と少し頬が緩む。
和「ふふ、ありがとう」
少し重くなったかばん片手に、楽屋へと向かうけど。
やっぱりフラフラしているのを自分でも感じる。
きっとメンバーには隠せないだろうな…これ。
隠そうとしたところで、ばれちゃうよね。
長い長い廊下を歩き、楽屋のドアを開けてみんなの顔が見えた瞬間。
俺はソファーに倒れこんだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 263人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
reciieeg(プロフ) - 更新待ってます！頑張ってください！ (2020年3月10日 19時) (
レス) id: 392631f079 (このIDを非表示/違反報告)
える - 毎回楽しみに見させてもらってます！更新頑張ってください！！ (2020年1月29日 7時) (レス) id: 511acc1b86 (このIDを非表示/違反報告)
nisamira tooya - 更新楽しみにしてます！ 翔くんにたっぷり甘えさせてあげてください！ (2019年11月10日 23時) (レス) id: 392631f079 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2019年5月6日 14時
