story＊096 ページ47
重｢もうっ…陽葵様を泣かせたない……その一心で…淳太たちと手を組んだ…ｯｯ……やのに今っ…あんなに泣かれてっ……
…お願い淳太っ……陽葵様をお守りできるんは、執事の俺達だけやねんっ…………俺はどうなってもええからっ…｣
中｢っ……｣
しげの王女様への忠誠心は、しげが執事になってから…強く、強く、一心に注がれ続けた。
王女様は…しげにとって、自分の身を犠牲にしてでもお守りしたい、大事な主人。
その大事な主人を、何も出来ぬ間に目の前で傷つけられる。
そんな気持ち…ほんの少し前まで普通の高校生やった自分に分かるわけがない。
なら……しげを止める資格が…俺にあるんかな…
中｢………ッ、わかった。…ええよ。｣
重｢ほんまっ…？ええのっ…？｣
中｢おん。……でも、今のままじゃ回復しづらいからしんどいで。きっと……それでもええんやな。｣
重｢おんっ…｣
しげの目は覚悟の色に染まって、恐れなんて微塵もないようやった。
中｢よし。じゃあ龍太に言いに………って、え…？｣
重｢え……ｯ………神…ちゃん……？｣
しげが先に覚醒薬打つって伝えようと龍太の方を向くと、酷く咳き込む神ちゃんと、焦る龍太と�陲舛磴鵑了僂�あった。
神｢ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…ﾊｧｯ……ｯｯ…ｹﾞﾎｯ…｣
中｢りゅ、龍太……どしたんっこれっ…｣
室｢肺機能が著しく低下してっ……俺の能力が追いつかへんねんっ…！｣
重｢肺…？…あ……神ちゃん元々肺悪くて、喘息とか色々なってたって…｣
室｢え、何、生まれつきなん！？…そんな身体で覚醒薬打ったら拒絶反応は免れへんはず…｣
…せやろな………でもあれ？
じゃあ…どうやって今の能力覚醒したんや…？
室｢……まさか、神ちゃんは『直交型』か…｣
中｢何、直交型…？｣
��｢…何なんそれ…？｣
室｢失敗する事がほぼ100%ない、能力覚醒薬の投与方法や。
でも、王女様にも危険が及ぶことからすぐに取りやめて、成功体は一人だけって聞いてたんやけど……まさか神ちゃんやったとは…｣
中｢その、投与方法って…どういう…｣
室｢王女様と実験台の手や腕を切りつけ、実験台の傷口に直接王女様の血液を落とす。…ってゆー、まぁ、ひっどいやり方や。
…覚醒するためには10mlは必要なんやからなぁ。｣
中｢っ…｣
lucky Gift
中間淳太×電気
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和音(プロフ) - しおんさん» そう言っていただけるととても嬉しいです(^^)これからもこの作品をお願い致します！ (2017年11月5日 7時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - 絆とか、戦闘シーンの描写とか細かくて読んでいてとても楽しいです！！更新頑張ってください！ (2017年11月5日 1時) (レス) id: 85116cac10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2017年9月22日 13時
