story＊084 ページ35
内臓の働きが著しく低下し、数日…いや、早くて数時間で絶命する。
実験台の多くが、この拒絶反応で命を落とす。
それは…1度能力が覚醒した『能力者』も例外やない。
…能力を得れば実験成功の確率は上がるけど、それでも…拒絶反応が起きる可能性は否定出来ひん。
でも…この作戦が失敗すれば……俺達の命だけでなく、この世界が終わる。
俺達の生きたこの小さな世界は、人体実験と能力者に支配された国………いや、『地獄』へと変わるやろう。
俺達は…逃げるわけにはいかへん。
……けど…仲間を死なせるような真似はしたない。
……やから俺は考えた。
…みんなには秘密で、俺だけ能力覚醒薬を打とうって。
龍太の力を借りれば一度や二度拒絶反応が起きようと何とかなる。
このことは龍太本人に聞いた。
龍太のホンマの能力は『病気や怪我の治癒』やって。
龍太が本気を出せば、死体以外は治療できる。
ただ、少し俺の心臓に負担がかかるらしくて、能力覚醒薬を打つんは4度が限界やって。
俺はな…仲間のためなら、少しくらい心臓が弱ったってええねん。
俺が考えたほんまの作戦は…これや。
ごめんな皆…最後に嘘ついて。
でもな…
………俺はこの世界と仲間を救ってからなら…死んでも構わない。
･･･
中｢……｣
桐｢淳太くん……やっぱり俺もついてったらあかんかな…？｣
中｢は？照史何言って…｣
桐｢やって…淳太くんだけが危険な目にあうんは、俺…どうしても納得いかんくてっ…｣
中｢……｣
照史は…こう言うと思ってた。
ほんまに優しい奴やから。
…でも、照史がついてくると俺の作戦が成功せぇへん。
……みんなの命を守るためや………そのために…今は厳しくさせてもらうで。
ごめんな。照史……
中｢…あかん。｣
桐｢何でっ…！｣
中｢あかんもんはあかんの。｣
桐｢っ……｣
ちょっときつく言いすぎたかな…
照史…まん丸の目に涙ためて、俯いてもうた。
��｢……なぁ淳太…｣
中｢何？｣
��｢照史はただ淳太のことが心配なんやと思うで？
…連れてったりぃや……2人の方が守備も固められて……｢あかん｣
中｢ごめんな。…でも俺は……1人で行く。｣
��｢淳太……………っ分かった。｣
桐｢�陲舛磴鵝�｣
��｢そのかわり……絶対無事で帰ってきてや。｣
中｢おん。もちろんや。…みんなで菫を倒すんやからな！｣
��｢おん！｣
桐｢っ……｣
lucky Gift
中間淳太×電気
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和音(プロフ) - しおんさん» そう言っていただけるととても嬉しいです(^^)これからもこの作品をお願い致します！ (2017年11月5日 7時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
しおん(プロフ) - 絆とか、戦闘シーンの描写とか細かくて読んでいてとても楽しいです！！更新頑張ってください！ (2017年11月5日 1時) (レス) id: 85116cac10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2017年9月22日 13時
