doll＊129 ページ37
あれから数十分。
すっかりアカリと仲良くなってもうて色々話し込んでたら、遠くの方でちっさく《ﾋﾟｰｯ》って音が聞こえた。
『お、洗濯終わったみたい。…持ってくるけど…あっくん本当に大丈夫？』
橙｢…へーきやしっ！濡れた服くらいっ…｣
桃｢……意地張ってるぅ…(ﾎﾞｿｯ)｣
…聞こえたぞ、そこのチビ助。
さっき平気やって言わせたんはお前やろがっ！！
…まぁ、俺大人やし？そこは口に出さんであげるけどさぁ…
…何か…嫌な予感しかせぇへんねんけど。
『じゃあ、スーツ持ってくるからちょっと待っててくれる？』
桃｢はーいっ！｣
橙｢うぅーっ、｣
何でお前が返事すんねん！って思いっきりどつきたいんを抑えて、ノゾムの方を向いて威嚇すると、一瞬こっち見たくせにプイって視線逸らした。
…今、にやってしたやろ。
見えてるでバッチリ。
橙｢何やねんっ…末の弟のくせにっ……ま、ええけど。｣←
優しいお兄様のあっくんは、心が広いから許したる！
ジュンタくんならきっと許してくれへんやろけどっ！
って、心ん中で1人でぐちぐち言うてたら、いつの間にかアカリが戻ってきとった。
『綺麗に泥落ちてたよー。良かった良かった。
…んじゃ、あっくんコレ…』
橙｢ぅ…｣
アカリから差し出された俺のスーツは確かに綺麗なってる。
……けど、びっしょびしょやな…やっぱり。
けど、ここで《出来へん》なんて言うたらノゾムに笑われる。絶対。
ヘタレやーっ！って。
…せやから頑張る。男気見せなっ！！
橙｢…ふぅぅぅ…よしっ、｣
覚悟を決めてTシャツを脱ぐと、びっしょびしょの服の山からワイシャツを抜き取って、恐る恐る袖を通した。
…いや、通そうとした。
橙｢ｯひゃっ！？…無理無理っ！！これ無理やっ！！｣
シャツに手がちょっと触れただけで、無理って確信するほど冷たいねんけど…
目の前のやつは許してくれへんらしい。
ジト目で俺のこと見て一切瞬きもせえへん。
いや、怖いわっ！！
桃｢早よしてやー。｣
橙｢や、すっごく冷たい…｣
桃｢は、よ、う、し、て。｣
橙｢はい。｣
有無を言わさん眼力に圧倒されて、またシャツに腕を通そうと試みんねんけど…
なんか、それよりもノゾムのキャラ変のが気になってまうねんけど！
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和音(プロフ) - 369さん» コメントありがとうございます！お母様経由とは中々珍しい(^^)369さんもお母様もご愛読いただきまして、ありがとうございます！これからもこの作品をお願い致します(^^) (2018年3月25日 6時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
369 - 初めまして369です！母に教えてもらい薔薇男子を読みました！私もローゼンメーデンが大好なので楽しく読んでます♪特に私が好きなのはトモヒロくんとリュウセイくんです♪これからも頑張ってください♪ (2018年3月25日 5時) (レス) id: 3b484ec782 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - 祐莉さん» お久しぶりです(^^)度々コメントしていただき、ありがとうございます！これからもご愛読宜しくお願い致します！ (2018年3月17日 21時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - ついにｱｷﾄ君も主人公達と対面かな？ それぞれのドールとマスターの絆も描かれているので、今後も楽しみです。 (2018年3月17日 21時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - りゅうちぇろさん» コメントありがとうございます！まだまだ物語は続きますので、更新頑張ります！これからもご愛読よろしくお願い致します(^^) (2018年2月12日 13時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2018年1月16日 19時
