56話 ページ7
-深澤side-
けれど、その代償はかなり大きな物だった。
著しい程の容体の悪化。
迫るタイムリミット。
これ以上進行したら、ジャニーズを続けられなくなるかもしれない。
…どれくらいって、それはもう二度と夜遊びや朝帰りなんて出来ないくらいにね。
深｢はぁ…ふぅ…っ…ｹﾎｯｹﾎ…｣
宮｢ちょっ、大丈夫？照！ふっかに酸素缶！｣
岩｢了解…って、顔色真っ青じゃん！倒れる前に言えって！｣
深｢っ、ごめ…｣
佐｢汗凄いから拭くよ？体が冷えちゃう。｣
SnowMan以外のユニットも無所属Jrも沢山居る稽古場の中、邪魔にならない様に3人に付き添われて端へと捌ける。
胸元を擦りながら壁に背を付いてｷﾞｭｯと体を丸めると、幾分か呼吸が楽だ。
少し離れた所では、振りが覚えられなくて翔太に付き合って貰ってた亮平が心配そうにこちらを見るけど…
大丈夫だから気にすんなって首を横に振れば、泣きそうな顔で振り入れに戻った。
それから、傍に居てくれる照や舘さんや佐久間も元の場所に戻るよう言って…
俺は一人で蹲り、酸素スプレーを口に当てながら溜め息を吐く。
深｢っ…はぁ…何やってんだ、俺…｣
最近、息切れが益々酷くなって、稽古中に酸欠で倒れそうになる事が増えた。
どれだけ寝ても疲れが取れなくて、食もどんどん細くなる。
足腰が妙に突っ張ってアクロバットが不格好になるのは、派手なパフォーマンスが売りのSnowManのメンバーとして致命的だ。
それから、精神的にも肉体的にもキツい滝沢歌舞伎は、周りについていくので精一杯。
メンバーに迷惑を掛けてる自覚はある。
この体調を不審がる様な視線が向けられている事にも、とっくに気付いてた。
遠回しな言い方が出来ない翔太には、何度も病院に行ったかどうか聞かれるし…
まともに飯を食わない俺を心配をした舘さんが、わざわざ弁当を作って持ってきてくれた事もあったな。
阿｢ねぇ、そろそろ打ち明けてみたら？｣
そんな風に亮平にも助言されて、病気の事を話すなら今しかないって、そう思ったのに…
漸く拵えた決意すら、簡単に掻き消される事になるなんてね。
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
まや - このお話見ていてとても胸がキュッとなってすごくいい作品だと思いました、！！続きがとても気になるので、ゆっくりでも更新待ってます、！！ (2023年4月6日 2時) (レス) @page41 id: 3b11924b07 (このIDを非表示/違反報告)
餡子(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください！ (2022年8月9日 21時) (レス) @page41 id: e06a8e0f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2022年4月23日 19時
