89話 ページ40
-阿部side-
それは、まさかの初週ミリオン達成という華々しいデビューをしてから早数ヶ月。
物凄いペースで露出が増えた事で早々に色んな壁にぶつかりつつも、それでもがむしゃらにやっていこうと9人で決意した時のこと。
タイトなスケジュールで進んだデビューコンサートが終わり、漸く落ち着きを取り戻した日常。
日本は勿論の事、世界各国を回って沢山のファンの皆さんに会えたアジアツアー。
楽しかったなぁ…なんて思い出しながら話す、仕事の休憩時間。
阿｢良かったよね、本当に。派手に倒れる事もなくてさ。｣
深｢ふは、まだそれ言うの？碧先生に頼んで薬ちょっと強くしたから、そのお陰だってば。｣
この日、俺と辰哉は珍しく2人で某特番のゲストとして呼ばれてた。
お互いに緊張しいの俺らだけど、自らの分身のお陰で比較的リラックスして前半の収録を行えていて…
辰哉の体調も安定してるし、後半も頑張ろうって笑い合う。
けれど、それから2時間。
その収録を満足いく物として撮り終わった直後。
楽屋で衣装を私服に着替え、メイクを落としている時。
それは、あまりに突然の出来事だった。
マネ｢阿部！阿部、居るか！｣
阿｢え、あ、はいっ…｣
何の前触れも無く、ノックすら無しに開かれた楽屋の扉。
犯人はマネージャーで、走って来たのか大粒の汗が額に光る。
唐突に名前を連呼されたせいで驚きのあまり中途半端な格好で動きを止めると、隣では同じ様にして辰哉もﾎﾟｶﾝと口を開けてた。
阿｢で、えーっと…何だっけ？｣
深｢どしたの、そんな急いで…｣
マネ｢いや、それがっ…！｣
普段、冷静沈着で仕事の良く出来るマネージャー。
そんな彼がここまで焦るなんて、何かあったに違いない。
そう、漠然と想像してはいたけど…
まさか、あんな事を聞かされるなんて。
人生って、ある日突然に何が起きるか分からない。
それは良い事でも、悪い事でも。
(コロナのない世界線の為、アジアツアーを開催した設定となっております。悪しからず。)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 610人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
まや - このお話見ていてとても胸がキュッとなってすごくいい作品だと思いました、！！続きがとても気になるので、ゆっくりでも更新待ってます、！！ (2023年4月6日 2時) (レス) @page41 id: 3b11924b07 (このIDを非表示/違反報告)
餡子(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください！ (2022年8月9日 21時) (レス) @page41 id: e06a8e0f67 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和音
| 作成日時：2022年4月23日 19時
