85話 ページ36
-深澤side-
時は2020年1月22日。
そう、俺達がCDデビューをする日。
SnowManとSixTONESの15人は早朝から忙しく、生放送の情報番組で歌唱したり取材を受けたりと大変な一日。
それは勿論、体調が最悪に下り調子な俺も例外じゃない。
深｢ぅー……っ…ｹﾎｯ…｣
こんな大事な日に限って貧血気味で、広いスタジオ内の冷気に体が震える。
それに、空気が冷たいと息を吸う度に弱った肺が刺激されて、変な咳が止まらない。
こんな事なら一旦廊下に出ようかとも思ったけど、もうすぐ曲披露のリハーサルが始まるからそうもいかないか。
宮｢咳大丈夫？風邪引いたの？｣
深｢んー、多分そんなとこ…ｹﾎｯｹﾎ…｣
向｢熱は無いみたいやけど、一応照兄ぃに言うとく？｣
深｢いい…っ…ｹﾎｯ…ちょっと寒いだけだし。｣
ラ｢じゃあ僕が温めてあげる！｣
自分の体を抱き締める様に縮こまる俺の元に来てくれた3人。
舘さんが背中を摩ってくれて、康二に首筋に手を当てられて、もはやされるがまま。
でも、近くに居る他のメンバーを呼ぼうとするのだけは、どうにか阻止。
それならと、こちらに伸ばされたラウの長い腕の中に正面からすっぽり収まれば、少しだけ寒さが和らいだ気がした。
けど、一足先に始まったSixTONESのリハ。
流れる音を聞きながら邪魔しちゃまずいと思って咳を我慢してたら、いつの間にか沢山の空気を飲み込んじゃってたのか、何だかお腹が膨れて苦しいなって。
そのまま、いざ自分達のリハーサルが始まったら、胃がシェイクされる感覚と共に中身が逆流してきてもう大変。
何か口に入れなきゃ体力が持たないだろうって、朝に無理して食べた事が完全に裏目に出たわ。
深｢ｯ…ぅ……っ…｣
渡｢おい、どうした？｣
目｢ふっかさん？｣
深｢っ…ごめん、すぐ戻る…ｯ…｣
岩｢ちょっ、ふっか？｣
リハが終わると同時にメンバーの声も聞かずにスタジオから飛び出して、向かうのは少し離れた場所のトイレ。
近場だとバレる可能性が高いからって、咄嗟の判断だったけど…
思いの外限界が近くて真っ青な顔で猛ダッシュした姿は、誰にも目撃されてないといいな。
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
まや - このお話見ていてとても胸がキュッとなってすごくいい作品だと思いました、！！続きがとても気になるので、ゆっくりでも更新待ってます、！！ (2023年4月6日 2時) (レス) @page41 id: 3b11924b07 (このIDを非表示/違反報告)
餡子(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください！ (2022年8月9日 21時) (レス) @page41 id: e06a8e0f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2022年4月23日 19時
