83話 ページ34
-深澤side-
それからは、メンバー同士の仲もますます深まるばかり。
加入当初はクールな子って印象だった目黒こと"めめ"は、実は真逆の超熱い漢の中の漢。
それでいて、度々5個も年上の俺を甘やかしてくれる珍しいタイプ。
目｢あ、ふっかさん。今の可愛い。｣
深｢お、おう…さんきゅ。何か真顔で言われるとめっちゃ照れるんだけど。｣
頭が弱い事が玉に瑕ではあるものの、自分にストイックで努力家で死ぬほど負けず嫌いな所が照や翔太と似てるからか、プライベートでもよく一緒にいるみたい。
俺がラーメン屋とかゲーセンに誘ってもジムの予定とかで振られるから、ちょっと妬けるな。
康二は最初こそ浮いてたり空回ったりいろいろあったけど、それは活かしてあげられなかった俺らのせい。
本当は素直で優しくて面白くて、何事も一生懸命な甘えん坊。
向｢ふかさぁん、ふっかさぁん？｣
深｢いや、来んなって。｣
向｢何でそんな事言うん！｣
深｢あぁ、もう…はいはい。嘘だってば。｣
関西ではお兄ちゃんポジションだったせいか、反動で物凄い弟気質が出てるけど…
きっと、これが本来の姿なんだろうな。
因みに、最近のお気に入りは翔太から舘さんに変わったらしく、楽屋でも引っ付かれて不憫な国王の姿がたまに目撃される。
そして、息子の様に可愛いラウール。
センターという重圧にも負けず、めげない姿は一回り年上の俺も尊敬できる。
ラ｢ふっかさん、アクロバット教えて！｣
深｢あんま焦ると怪我すっから、まずはロンダートからだな。｣
ラ｢はい！先生！｣
ダンスも歌もスタイルも最高なのに、更なる向上心に満ち溢れてて…
これからもまだまだ伸び代しかないって、俺はちょっと羨ましいなって思ったり。
めめ、康二、ラウ。
そして佐久間、翔太、舘さん。照に亮平。
最年長として、この手で護らなければならない弟達。
だけど、やっぱり自分の病気の事については、触れられなかった。
話せなかった。
家に帰れば亮平に散々"そろそろ隠すのも限界だ"って言われて、碧先生にも通院の度に再三警告される。
薬で必死に症状を抑えても、病院に駆け込んで筋肉が硬直して麻痺する足の感覚をボトックスの筋注で和らげる羽目になっても、専用の自己注射を作って貰って持ち歩く様になっても…
どうしたって、限界はすぐ近くまで来てるって言うのに。
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
まや - このお話見ていてとても胸がキュッとなってすごくいい作品だと思いました、！！続きがとても気になるので、ゆっくりでも更新待ってます、！！ (2023年4月6日 2時) (レス) @page41 id: 3b11924b07 (このIDを非表示/違反報告)
餡子(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください！ (2022年8月9日 21時) (レス) @page41 id: e06a8e0f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2022年4月23日 19時
