69話 ページ20
-深澤side-
滝｢SnowManに3人を入れようと思ってる。｣
渡｢…は？｣
阿｢いや、え…？｣
岩｢増員って事、ですよね…｣
滝｢そうなるね。｣
想像を超えるというよりは、予想だにしなかったまさかの事態。
滝沢くんの考えは、いつだって読めない。
何度も何度も驚かされてきた俺らでも、固まる事しか出来なくなる。
目を見開いたり、俯いたり、頭を抱えたり。
でも、一言たりとも言葉を発さなくなったのは、6人とも同じだった。
…人間、驚き過ぎると黙り込むよな。
しかし、少し考えてみると、俺には心当たりがあった。
つい数年前、滝沢くんとのサシ飯の時。
体が限界だって弱音を吐いた俺に、"考えがあるから待て"と退所を引き止めてくれた言葉。
あの時は、一体何なんだろうって不思議でしかなかったけど…
きっと、その"考え"の正体はこれの事だったんじゃないかって、今になって思うんだ。
…そうは言っても、これまで何年もの間6人でやってきたのに、はいはいと簡単に承服出来る訳もない。
佐｢どうして、なんですかね…6に3を入れるっていうのは…つまり、俺らだけじゃダメだったっていう…｣
宮｢…佐久間。｣
滝｢まぁ、言いたい事は多々あるだろうが、3人は是非にと言ってくれてる。よく考えて決めてくれ。｣
次第に、重苦しい空気が漂い始める部屋の中。
息がしづらくて深呼吸してみたものの、きっと3人の方が息出来ねぇって思ってるよなと心の中で苦笑い。
滝沢くんが退室した事で、当事者のみになってしまった空間。
残された6人と3人は見つめ合い、硬直するだけ。
滝沢くんが出ていく前に言い残した"あとはお前たちの返事だけだ"という言葉が、飲み込めないまま喉元に居座り続ける。
程なくして、そんな空気に耐えられなくなったんだろうな。
一番端の席に座ってた翔太が無言で部屋を出たのを発端に、その背中を追いかける様に俺ら5人も立ち上がった。
深｢少し、考えさせて欲しい。｣
そう言って、最後に部屋を出る前。
一応、"あれでも怒ってる訳じゃないから"ってフォローは入れたものの…
泣きそうになってたラウールを気に掛ける余裕すらない、ダメな先輩だったと思う。
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
まや - このお話見ていてとても胸がキュッとなってすごくいい作品だと思いました、！！続きがとても気になるので、ゆっくりでも更新待ってます、！！ (2023年4月6日 2時) (レス) @page41 id: 3b11924b07 (このIDを非表示/違反報告)
餡子(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください！ (2022年8月9日 21時) (レス) @page41 id: e06a8e0f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2022年4月23日 19時
