63話 ページ14
-深澤side-
深｢ジャニーズは辞めない。今辞めたら、絶対に後悔する。｣
空咳と多少の息苦しさを堪えて、吃ったり止めたりせずに真っ直ぐ伝えた言葉。
どんなに険しくても、どんなに辛くても良い。
他人より生きる時間が短いんなら、俺は自分が後悔しない方を選びたい。
目の前の穏やかで平坦な道をかなぐり捨ててでも、敢えて茨の道を突き進むよ。
そんな俺の言い分を聞いた家族は、説得を諦めた様に顔を俯かせる。
きっと、俺の性格をよく分かってるから。
何を言っても無駄なんだなって、決意は固いんだなって…そう、分かるから。
シンと静まり返った病室の中。
次第に母は両手で顔を覆い嗚咽を響かせ、父は目元を掌で隠す。
弟は首をﾌﾞﾝﾌﾞﾝと横に振って、頻りに嫌だと繰り返し…
亮平はそれを見て一瞬悲愴に眉を寄せた後、俺の方に視線を移して小さく微笑んだ。
深｢はは…泣かせちゃった、俺。｣
阿｢辰哉のせいじゃないよ。｣
虐待から救ってくれた両親に対して最大の親不孝だとしても、愛してくれた人達に対する裏切り行為だとしても…
最終的には、"辰哉のしたい様にしなさい"って俺の意思を尊重してくれた皆は、やっぱり大好きで大切な最高の家族だった。
我儘な息子でごめんね。
自らの首を絞める様な馬鹿でごめんね。
でも、望みを叶えるまでは絶対に死なないから。
深｢俺、必ずSnowManでデビューする。死ぬのはそれから。だから安心して。｣
父｢…あぁ、分かった。｣
弟｢そんなん言われたら、応援するに決まってんじゃんっ…俺、辰兄ぃの事どんだけ好きだと思ってんのっ…！｣
母｢っ…ｸﾞｽｯ…もう、柊くん！辰哉への愛なら母さんの方が上よぉ…！｣
阿｢ちょっと、どこで張り合ってんの。｣
深｢ふは、2人で勝負でもする？｣
俺がこの日、高らかに宣言した事。
それは、これからの自分を奮い立たせる、大きな力になった。
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苺みるくラテ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！ (12月18日 1時) (
レス) id: 00ab994726 (このIDを非表示/違反報告)
まや - このお話見ていてとても胸がキュッとなってすごくいい作品だと思いました、！！続きがとても気になるので、ゆっくりでも更新待ってます、！！ (2023年4月6日 2時) (レス) @page41 id: 3b11924b07 (このIDを非表示/違反報告)
餡子(プロフ) - とても面白いです！続きが気になります！これからも無理せず頑張ってください！ (2022年8月9日 21時) (レス) @page41 id: e06a8e0f67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2022年4月23日 19時
