story＊044 ページ46
横｢あー、次の予定って何か入ってたっけ。｣
小｢いえ、特には御座いませんが、璽が押されるのを待つ重要書類が4件程、政務室に。｣
横｢んー…ほな、会議で疲れたしコーヒーブレイクでもしよかな…｣
ぐいーっと伸びをされた王様はエレベーターホールの方へと向かわれるけど、流星は何故か逆方向に歩いて行って…
”アレっ？”なんて声を漏らしたら、流星は静かに振り向いて一言【時間】って腕時計を指した。
小｢あ、もう護衛団本部行かなあかん時間？｣
藤｢おん。2時間くらいで戻ると思うけど。｣
小｢ん、了解。｣
”じゃーな”って手をヒラヒラ振って螺旋階段の方に走ってく流星を背に、俺も王様と共にお部屋に戻ろうとしたけど…
お姿が見えへんくて、またまた”アレっ？”って言うたら、遠くの方から王様のお声が。
横｢小瀧ーっ？どこ行ってん！｣
小｢あっ、はい！只今参ります！｣
王様のお声が聞こえた方に走ると、王様はメイドにエレベーターを待機させながら待ってらして…
ホンマに、申し訳ない事してもうた。
横｢小瀧何や、藤井に話でもあったんか？数時間で戻る言うてたけど…｣
小｢あっ、いえ。特には。…行きましょう、８階で宜しいですか？｣
横｢あぁ。…でも、着いたらコーヒーは王女の部屋に運んでくれへんか。
…ほら、たまには一緒に遊んで娘孝行せな。｣
小｢良いですね！きっと王女様もお喜びになりますよ！｣
･･･
重｢ん？…あっ、王様！どうされましたか？｣
横｢王女は居るか？｣
重｢はい！お呼び致しましょうかっ？｣
横｢んや、入る。｣
重｢畏まりました！…どうぞ！｣
王様を王女様のお部屋にお送りして…しげが開けた扉へ入られるのを見届けてから、俺は隣の王様のお部屋に猛ダッシュして中に入り、奥のキッチンへ。
王様のホットコーヒー(ﾌﾞﾚﾝﾄﾞ)と王女様のホットミルク(ﾊﾆｰ)をワゴンに乗せたお盆の上に置いて、ワゴンを押しながら廊下に出た。
神｢のんちゃーん、陽葵様がホットミルク飲みたいって仰ってんけど、こっち蜂蜜切らしてもうて…ってアレ？ホットミルク…｣
小｢これ、王女様に。お好きやと思って一緒に持ってきてん。…んで、何で神ちゃんもしげも廊下居んの？｣
重｢いや、親子水入らずの邪魔したらあかんやん？｣
小｢まぁ、せやな。ほな、俺もこれお出ししたらすぐ戻って来るわ。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和音
| 作成日時：2019年6月28日 8時
