小さなセカイの中で。-change the world-【jw×ars】 (ページ42)

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story＊040 ページ42

＊中間side＊

昨日、船でWEST王国に着いたのが22時頃。

…そこから照史の車で数時間かけて星地区に帰って来て、午前0時。

アパートの自分の部屋に入って真っ先にベッドに倒れ込んで、疲れてる筈やのに久しぶりに能力を使ったからか頭痛で眠れず…やっと寝たのが午前2時前。

…なのに何故か朝早くに目覚めて、昨日あった事が頭を駆けた。

”早く王様にご報告せなっ！”って衝動に駆られて家を出ようとしたら、同じような状態になってるらしい照史から電話が。

まぁ…それで、照史と一緒にこんな朝早くに王宮に来る事になったと。

はぁ…体ﾎﾞﾛﾎﾞﾛ…ってか、経緯説明長すぎひん…？

桐｢淳太くんー？おーい！王様、淳太くんが話し始めんの待ってはるでー？｣

中｢っはｯ…ごめん、ちょっと意識がどっかにぶっ飛んでた。…それでは、昨日EAST帝国で得た情報をご報告致します。王様。｣

横｢おん、頼む。｣

取り敢えず今は王宮の中やし、その上王様の御前やし…

体に力が入らんとか眠くて死にそうやとかは置いといて、いつも通りの中間淳太としてハキハキと喋った。

中｢能力研究所に侵入し能力覚醒薬を盗んだのは、大野と相葉で間違いありません。…そして彼らはEAST帝国の親衛隊の人間で、皇帝の側近でした。

…全て、皇帝の指示だそうです。｣

横｢やっぱりな…二宮ならやる思てたわ。…あ、それで覚醒薬は取り返せたか？｣

中｢…いえ、能力覚醒薬は…もうありませんでした。｣

横｢ま、そらそうか。どっか大事に仕舞ったやろなぁ…｣

中｢いえっ、そうではなく…｣

横｢ん？｣

王様だけでなく、流星やのんちゃんも俺の言葉の意味がすぐに理解出来ひんかったのか、頭に？が浮かんだような表情で首を傾げる。

…でも、照史だけは自分の右頬にそっと触れて…悔しそうに俯いた。

中｢…4瓶盗まれたうち、2瓶は既に人間の体内にあり…っ…どちらも、能力が覚醒しています…ｯ…｣

横｢…えっ、それって…｣

小｢能力者が…生まれたって事…？｣

中｢おん。…大野と相葉が能力を得ていて私達に襲い掛かって来たので、やむを得ず交戦しました。

…能力を使用した事、どうかお許し下さい。｣

王様にそう頭を下げると、”相手も能力者やねんから仕方ない”と許して下さって、隣で一緒に頭を下げてた照史と顔を上げた。

…すると、王様が突然何かに気付かれたようにﾊｯとした顔をされて、流星を傍へと呼び寄せた。