story＊002 ページ4
エレベーターでしか行けへん４階に着いて、一番奥にある所長室と書かれた扉を開けると、部屋の中にはもう人が居った。
中｢おぉ、早かったなぁ。｣
松野｢所長様。今回はこちらの2名です。
……ほら、挨拶。｣
松野に背中を押されて二人共俺の前に来ると、自己紹介タイム。
？｢大野智です。よろしくお願いします。｣
？？｢相葉雅紀です！よろしくお願いします！｣
中｢能力研究所、所長の中間淳太や。宜しゅうな！
で、仕事の事なんやけど、二人は副所長に仕事教わってくれるか？…でもまぁ、副所長ドジやからたまに助けたって？｣
大｢はい。……ですが、副所長ってどなた…ですか…？｣
あ、そか。分からんやん。
�陲舛磴麩△譴討�ればよかったなぁ。
中｢えーっと……あ、首にかかってる名札のストラップが紫の人やな。…あれは一応『お偉いさん』の目印みたいなもんやから。｣
あ、あれから王様にカラーを頂いてん。
『幹部能力者』の証やって。
因みに、俺は黄色な。
大｢了解しました。｣
相｢分かりました！｣
松野｢……ではこれで…｣
中｢あぁ、おん。…俺も後で研究室戻るわ。｣
(ｶﾞﾁｬﾝ)
３人が出ていって…俺は新人2人の履歴書的なのを確認するために、パソコンを立ち上げた。
中｢…大野智26歳。最終学歴、○○高等学校。
……出身地…EAST帝国スピカ第2地区…？｣
東出身者……
まぁ、東での暮らしに耐えきれずにWESTに逃げてくるEASTの民も多いから、珍しいことやないわな。
…そういや、2人とも東の喋り方しとったし、相葉くんもそうなんやろか。
中｢あ、やっぱそうや。｣
相葉くんの履歴書も見てみれば、出身地の欄に『EAST帝国アクイラ第4地区』の文字が。
でも、出身地なんて関係無い。
ここの試験に受かるくらいの学力があるって、凄いことやねんから。
中｢よし。そろそろ戻るか…｣
一通り学歴やら確認したし、そろそろ研究室戻らな。
あんな地味なことばっかやけど、一応仕事やからね。
開いてたパソコンをシャットダウンして、最近かけ始めた眼鏡のずり落ちを直しながら所長室を出た。
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作者名：和音
| 作成日時：2019年6月28日 8時
