story＊022 ページ24
何やねんそれっ、どういう事なん…
えっ、つまり…EAST帝国の皇子が、陽葵王女様を嫁に欲しがってるって事…
…って、それ大問題やんけっ！！
重｢ちょっちょっ、流星っ！どーすんねんっ！｣
藤｢取り敢えず、俺は王様にご報告する。…しげは一応神ちゃんに情報共有して、通常業務に戻って。
…この件は俺が預かるから、その手紙俺に貸してくれへん？｣
重｢…おん、分かった。｣
俺なんかより流星のが調査とか慣れてるやろうし…
俺が持っててもしゃーないから、手紙を封筒に戻してから流星に手渡した。
藤｢んじゃ、行くか。 ｣
重｢おん。｣
天窓下のホールから出て、流星は王様のお部屋へ。
俺は王女様のお部屋へと向かった。
────────────────────
＊中間side＊
はぁ…着いてもうたで……遂に、EAST帝国に。
船で数時間…体が凝るくらい乗ってた筈やのに、まだ着かんかったらよかったのに…なんて思うてまうのは、まだ心の準備が出来てへんからかな。
松野｢所長様？どうかされましたか？｣
中｢…いや、大丈夫。降りよ。｣
待たせてもうてた松野と一緒に座席から立つと、照史達はもう先に降りてもうたみたいで居らんかったから、慌てて荷物を持って船から降りると…
降り口から少し離れた所で、真っ黒の軍服姿の男二人と話をする照史と文ちゃん。
桐｢ん？あっ、淳太くん松野くんこっちやでーっ！｣
中｢あ、おん。｣
早く早くって手招きしてる照史の所に松野と急いだら…
着いた途端に軍服の二人が俺たちに向かってﾋﾞｼｯと敬礼して、めちゃめちゃビックリした。
中｢えっ？えっ？何ですかっ？…というか、どちら様…｣
？｢EAST帝国親衛隊、要人警護部隊員の山田涼介と申します。｣
？？｢同じく、知念侑李と申します。
…皆様を安全にお城までお送りするようにと陛下よりご命令を受け、こうして参りました。｣
中｢あ、はぁ…｣
何かよう分からへんけど、俺達を警護してくれるらしい。…何かよう分からへんけど。←2回目
服装的に何か怖いし、信用できる感じもせえへんけど…皇帝の命令なら突き返す訳にもいかんし……仕方なく、この二人に付いて行くことに。
松野｢本当に大丈夫なんでしょうか、あの二人…｣
中｢分からへん…けど、もし何かあっても俺と照史が居るからどうにかなる。…せやから、今はあの人らに付いて行こ。｣
松野｢はい…｣
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作者名：和音
| 作成日時：2019年6月28日 8時
