小さなセカイの中で。-change the world-【jw×ars】 (ページ19)

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story＊017 ページ19

王様に、能力研究所であった事を事細かくお話した。

…勿論、EAST帝国が絡んでるかも知れへんってことも。

横｢そうか…それはマズい事になってもうたな……能力覚醒薬が…｣

中｢はい…ですが、その2人が犯人だという確かな証拠がある訳では無いので、それが出るまで能力研究所が使えないというのが…｣

桐｢職場やもんなぁ…でも、どうにもならんのよ…｣

横｢…なら、中間と桐山…お前ら2人でEAST帝国を視察してきてや。自分の目で確かめれば、それが証拠になるやろ？

…あっ、勿論この事件についてはまだ何も知らんフリしてな？｣

…まさかまさかの……こっちもスパイ…？

…いや、視察や視察。何も怪しいことあらへん。

つっても…王様、いきなり予定を決めはるなぁ…

まぁ、俺は王立騎士団長やから王様のご命令は絶対やし、その通りにするんやけどね。

王様に軽く頭を下げて御意の心を示すと、淳太くんも隣で同じようにお辞儀した。

桐｢分かりました。｣

中｢では…明日の船便で行って参ります。｣

横｢ん、帰国したら王宮に顔出して、また報告お願いな。｣

…という事で、超唐突に海外視察が決定しました。

まぁ…取り敢えず、今日のご報告は終わったから帰る事になってんけど…

今から心臓がﾊﾞｸﾊﾞｸうるさくて、王様のお部屋から廊下に出た途端淳太くんの方を見た。

桐｢…じゅ、淳太くん……EAST帝国って…行ったことある…？｣

中｢無いな。…照史は？｣

桐｢ある訳ないやん！…もぉ…今からもう怖いわぁ…｣

中｢おん…俺も。…でも王様のご命令やし、事件の証拠探しの視察やし…しゃあないよ。頑張ろ。｣

桐｢…せやなっ、｣

俺を見る淳太くんの笑顔に勇気づけられて…

相方が一緒なら大丈夫やって信じて、勇気を出してEAST帝国に乗り込む事にした。