story＊016 ページ18
＊桐山side＊
ロビーでスマホを弄りながら待ってると、5分位経ってから淳太くんが走って来た。
中｢ごめん、待たせて…｣
桐｢んーん、大丈夫。…ほな、行こか。｣
淳太くんと一緒に能力研究所を出て、王宮に向かう為に太陽地区までの道を歩き始めた。
･･･
中｢ふぅ…着いた…｣
桐｢この距離歩くのはキツかったな…あ、中入ろか。｣
中｢おん、｣
王宮に着いて大き過ぎる入口を通り、これまた大き過ぎるエレベーターに乗り込んで8階のボタンを押す。
あっという間に着くから淳太くんと話すこともなく、王族の私室フロアに止まったエレベーターから降りた。
桐｢一番奥やんな、王様のお部屋。｣
中｢おん、多分…｣
足音が大きく響く大理石の長ーい廊下を進んで、今は使われてへんご側室用の部屋の近くを通ると、前の方から視線を感じた。
何か思うて見てみたら、王女様のお部屋の前でﾌﾞﾝﾌﾞﾝ手を振ってるしげちゃん。
…いや、お前今仕事中やぞ。
中｢立ってんのも仕事のうちやろ、アホ執事。｣
淳太くんも同じ事思うてたらしいから、まぁ…しげちゃんは2人して完全スルーしてと。
俺達は隣の王様のお部屋へ。
小｢ん？あれ、2人共どうしたん？王様にご用事？｣
桐｢せやねん。…あれ、今日流星おらんの？｣
小｢今護衛団本部で仕事中ー。…あっ、王様にお話あるんよな。すぐ取り次ぐから待っとって。｣
中｢おん。｣
王様のお部屋の中に消えてった望は、ものの10秒位で戻ってくると【どうぞ、お入り下さい】って執事らしい丁寧な言葉遣いと仕草で、両開きの扉の片方を開けた。
…ホンマ、しげちゃんも見習った方がええで……なんて思いながら、淳太くんと一緒に部屋の中に入った。
桐｢王様、お久しぶりです。騎士団長の桐山です。｣
中｢能力研究所長の中間です。｣
横｢久しぶりやな、2人共。…で、話って何なん？｣
桐｢それが、実は…｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 141人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和音
| 作成日時：2019年6月28日 8時
