小さなセカイの中で。-change the world-【jw×ars】 (ページ17)

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story＊015 ページ17

＊？side＊

ｷﾞｨｨｯと扉が開いて、ｺﾂ…ｺﾂ…と歩幅の安定した足音が聞こえる。

…後ろを向いていても分かる。

部屋に入ってきた人物は、僕の大切な下僕だろう。

僕が買い与えた彼の革靴のヒールと、大理石の床が調和する心地のいい音が背後で止まり、あの聞き取りやすい声へと変わった。

「陛下、親衛隊長から連絡が入りました。

【例の物】が手に入ったようで、もう帰国の船に乗船中だそうです。」

『そう…流石僕の忠実な臣下、仕事が速いね。

”あの2人”が帰ってきたら、宴でも開こうかな。褒めてやらなくちゃ。』

｢えぇ、是非そのように。｣

『…ふふっ、ねぇ翔ちゃん…楽しみだねぇ……────────新しいチカラの到着が。』

僕が彼の方へ振り返り頬を綻ばせれば、同じように彼も笑う。

幼い頃から教育されてきた通り…声を出さず、ただニコリと。

【アレ】が届いたら…きっと翔ちゃんは、僕の盾となり剣となってくれる。

…勿論、”他の3人”もね。

全世界最強の国家を創り、テッペンに君臨するっていう僕の夢も…近づくかもしれない。

二宮『【能力】があれば、この国はもっと強くなる。見せてあげるよ。

…付いてきてくれるよね？翔ちゃん。君は僕の執事でしょう？』

櫻井｢はい。陛下の御心のままに。｣