検索窓
今日:17 hit、昨日:10 hit、合計:86,898 hit

story*010 ページ12

*翌日*





睡眠時間が短かったのに意外と早く起きられて、体内時計がしっかりしてるお陰かな〜なんて考えながら、さっさと準備を済ませて玄関に向かう。





中「んー…ちょっと早いけど、まぁええか。」





腕時計で時間を確認しつつ外に出て、玄関の鍵を閉める為にゴソゴソと鞄の外ポケットを漁って、鍵の束を引っ張り出した。


…そこまでは良かってんけど、、





中「…あれ、何か…鍵減ってる…?」





5本あった筈が、キーリングにぶら下がってるのは4本だけ。


…まぁ、取り敢えず家の鍵はあったから施錠して、何が無くなったのか確認する為にもう一回よく見てみると…

所長室と薬品庫、そして何故か持ってる陲舛磴鷁箸旅膰阿呂△辰拭


…でも、一番大事なディンプルキーだけが、接続金具だけを残して捥ぎ取られたように消えとった。





中「えっ…無いっ…!鍵が無いっ!」





鞄の中やらポケットやら探してみたけど、俺が所定の場所以外に入れる事なんてないから見つかる訳もなく…


他に入れる所って言うたら白衣の内ポケットやけど…昨日の夜に使ったからそれもなし。





中「はぁーっ…」





出掛けるに出掛けられんくて、部屋の前に立ったまま大きく溜息を吐いたら…

不意に小さな物音がして、隣のドアがガチャリと開いた。





「おぉ、おはよ淳太。さっき鍵閉まる音したから、もう行ったと思うてたわー……って、どしたん。顔死んでるけど。」



中「おはよう。…えっと…ちょっと困った事になってもーて…」



「困った事…って何?」



中「それが…その…」





何となく言い辛くて、一瞬口篭る。


でも、躊躇いつつも言わん訳にもいかんし…正直に話す事にして、口を開いた。





中「実は…鍵を失くしてもうて…」



「鍵?家の?」



中「いや…能力研究所の…」



「えっ、それホンマっ!?ヤバいやんっ!」





あからさまに慌てだした陲舛磴鵑蓮⊆分の荷物を落とすやら何やらした後…

急に一時停止して、何かを思いついたように顔を上げた。





「せやっ、」



中「ッ何っ?」



「とりあえず、研究所に向かおう。」





…何やねん。

何処で失くしたんか知ってるのかと思うたのに、それだけかい。


まぁ…ここでやんや言うてても何も変わらんし、行くけれども。ちょっと期待したやんか。

story*011→←story*009



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
141人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:和音 | 作成日時:2019年6月28日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。