story＊252 ページ7
��｢っ…｣
自分の言動で作り上げたこの重苦しい空気に耐えられへんくなって反対側を向いたら、ﾌｯと顔を上げた親友と目が合って…
淳太は一瞬視線を下に落としてから俺の目をもう一度見つめて、瞬きをする様に小さく頷いた。
中｢…確かに、菫が死んだ所で何も変わらなかった。終わらなかった。
それどころか、最高責任者の死と同時に能力研究は停止を迎えて、その菫の危惧の通りに兄であるEAST帝は能力を求め、王女様を手に入れる為にWEST王国に攻め込んだ。
…陛下は全て妹の為だと仰いましたが、それは言い訳でしょう。作り上げられた名分に他なりません。｣
二｢っ…｣
中｢ただ力が欲しかっただけ。帝国を強くしたかっただけ。妹の事なんて一切見てへん。
それは…男尊女卑の元、自分の娘を拒絶した先帝と同じではありませんか。｣
臆する事なく堂々と、自分の考えを皇帝にぶつけた淳太。
自分達は1年前、間違った判断を下したのかもしれへん。
菫を殺した俺達には、皇帝を責める資格もないのかもしれへん。
それでも、一つだけ分かる事があるから…
俺は、こっちに視線を送ってアイコンタクトしてくる淳太に頷き返して、また喋り出した。
��｢俺達は本質を見る事なく、目先の恨みや憎しみで…国の為、民の為、王女様の為にと菫を殺した。それが正解でも間違いでも、もう後には戻れへん。
…ですが皇帝陛下、貴方も自分の利益に目が眩んで菫の…妹の心を殺したのです。
それだけは…忘れんといて下さい。｣
二｢ｯ…ごめんっ…ごめ…なさいｯ…菫ｯ…｣
松｢っ…姉上ｯ…｣
俺の言葉を皮切りにﾎﾞﾛﾎﾞﾛと涙を溢れさせ、泣き崩れた皇帝と潤皇子。
…我ながら酷い言い方をしたと思う。
それでも、この人らが受け止めるべき現実やから。
同情も慰めもせず傍を離れ、淳太の隣に行ったら "よう言うたよ" なんて背中を叩かれた。
大事な所は大方淳太が言うてくれた気がするけど、そう言うたら【んな事ないわ】って謙遜した後、急に何か思い出したみたいに声を上げた。
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和音(プロフ) - ぷにぷに部部長←ログイン出来なくなった人さん» いつもコメント頂き有難う御座います！最後まで楽しんで頂けたようでよかったです(^^)ぷにぷに部部長様のコメントにはいつも救われました。ご愛読頂き、完結までお付き合い下さって有難う御座いました！今後とも宜しくお願い致します(^^) (2020年3月27日 16時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
Fuuuuuuu(プロフ) - 和音さん» はい！既に何回か読み返してますが何度読んでも飽きずに毎回ドキドキします！これからもたくさん読みます(笑)！本当に素敵な作品をありがとうございました！ (2020年3月27日 13時) (レス) id: bf432a5f09 (このIDを非表示/違反報告)
ぷにぷに部部長←ログイン出来なくなった人 - 完結しましたね！終わっても、読み返させていただきます！もう5回ほど読み返してますし（笑） (2020年3月27日 13時) (レス) id: ecd1fee944 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - 百瀬 花楓さん» 前編からのご愛読ありがとうございました！そう言って頂けると、本当に嬉しい限りです(^^)まだまだ稚拙な所も多々ございますが、これからも作者共々よろしくお願い致します(^^) (2020年3月27日 11時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - Fuuuuuuuさん» 長きに渡り読んで頂きありがとうございました！この小説は消さずに残しておくつもりですので、完結はしましたが宜しければお暇な時にでも読み返してみて頂けると、ここでこんなセリフがあったんだ、これが伏線だったのかと発見できるかもしれませんね(^^) (2020年3月27日 11時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年3月16日 11時
