story＊101 ページ6
陽｢ｯ…お父様ぁっ…ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ…｣
横｢陽葵、昨日は会えなくて悪かった。…あぁ、体あっついな……重岡、代われ。俺が抱く。｣
重｢はっ、はい。王様。｣
腕に抱きかかえさせて頂いてた陽葵様を毛布ごと王様の腕の中へと移すと、陽葵様は王様の首裏に手を回され、縋るようにｷﾞｭｯと抱き着かれる。
やっぱり、父親と執事じゃ天秤にかけるまでもないか…
なんて、そんな当たり前のことを考えつつも、さっきまで頑なに俺から離れようとされなかったのに…とか思うてたら、、
暫く王様の胸元に顔を埋めて泣いておられた陽葵様が、涙粒を頬に沢山付けたままお顔を上げられ、しゃくり上げながらもお話をされ始めた。
陽｢ﾋｯｸ…っ…お父様っ…昨日…大臣のおじさま達が、私をっ……EAST帝国へ差し出すよう言っていたのですよねっ…？
ｯ…王国がっ…民が危険にならないようにって…｣
横｢っ！陽葵、何故それを…どこでっ…？…執事たちに聞いたのかっ…？｣
陽｢っ、いいえっ…会議を聞いてしまいました…ｯ…ｸﾞｽｯ……だからっ…私の代わりに民が苦しまなあかんのならっ…ｯ…陽葵はっ…
ｯ…私はっ…EAST帝国に行きますっ…！｣
重｢…えっ、、｣
俺だけでなく、その場に居た全員が驚いて声を漏らした。
…まさか、王女様自らEAST帝国に行くと仰られるとは、誰も夢にも思わんかったから。
俺達も王様もあまりに衝撃的すぎて信じられずに、半ば放心に近い状態になってもうてたら…
その静寂を破るように、ｺﾝｺﾝｯとドアをノックする音が響いた。
横｢…小瀧、確認してこい。｣
小｢はっ、王様。｣
王様のご指示で、早歩きで扉の方へと向かう小瀧
。
観音扉の前に着いて片一方だけを開けて外を見ると…"あれ？"なんて、驚いたような不思議そうな声を出して、王様の方へと振り向いた。
小｢王様、中間能力研究所長と�霤追�所長、桐山騎士団長がお目通りしたいそうです。
…大事な話があるようですが、どうなさいますか？｣
横｢…仕方ない。通せ。
こんな朝っぱらから3人揃って来るって事は、それだけ大事な用事やろ。…重岡、陽葵王女を頼む。｣
重｢っはい。｣
淳太達が来たらしく、陽葵様の衝撃的なお話は一旦打ち切りになって…
陽葵様は王様の腕から、また俺の元へ。
…淳太達の言う"大事な話"はきっと仕事の話やろうから、王様と淳太達の邪魔にならんように、王女様を抱き抱えて部屋の隅に避けた。
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
