story＊129 ページ34
遠くの方に光が見えるっちゃ見えるけど、何の光なんか分からんから怖い。
なんかヤバい施設やったら嫌やし、行きたない。
そんなこんなで、中の明かりが漏れてるｹﾞｰﾄの出口付近に立って数分を過ごしてたら…
突然頭上から大きな鐘の音がして、驚いて体が跳ねた。
重｢もぉ…ビックリしたぁ…時報か……ん？時報が鳴るって事は…今何時や？｣
あれ？言うて、ポケットからいつも使ってる懐中時計を取り出して時刻を確認すると、なんと18時。
このままやと確実に直ぐ真っ暗になってまうし、EASTの実状を探れへんようになると思って…たとえ怖くても、さっき見えた光の方に行ってみる事にした。
…あんまり時間もないし、いつまでもここに居ってもしゃーないから。
重｢…よっしゃ、行くか。｣
スポドリを一口飲んでから、青の迷彩カーゴパンツのでっかいポッケにペットボトルをぶっ刺して…
真っ暗闇になる前にって、光の見える方向へと走った。
重｢…ん？｣
暫く一直線に走ってみたら、あったのは人がいっぱいおる小さな市場。
どうやら、ここは全部のお店に電気が付いてるらしく、買い物をしてへん奥様も店主のおばちゃんと喋ってる。
…多分、家は電気引いてへんねやろな。
重｢にしても、凄い人の数やな…｣
丁度夕飯の買い物時間にぶつかったのもあって、この人の数やったらまた侵入者やって間違えられそうやから、さっきｹﾞｰﾄで検問官さんに貰った通行証を胸に着けて、もっと市場の奥の方に行こうとすると…
急に後ろから誰かに呼び止められて、それと同時にｸﾞｲｯと腕を引っ張られた。
？｢あのっ、すみません！もしかして中間さんではっ…｣
重｢…えっ？俺っ？｣
？｢あっ…ご、ごめんなさい！人違いでした！｣
？？｢だから言ったじゃん、宏太。WEST人だからって中間さんな訳ないって。…っ…ｹﾞﾎｹﾎｯ…あの人はきっと、西の王国の偉い人なんだって。｣
目の前で繰り広げられる青年2人の謎の会話に、頭に大量のハテナマークが出現して首を傾げる。
WEST人の中間さん？西の王国の偉い人？
…そんなん聞いたら、俺の脳内にはあのタラコ唇しか浮かばへんねんけど…って、俺がﾎﾟｶｰﾝと口開けて考えてたら、2人がﾊｯとした顔をして凄い勢いで頭を下げてきた。
…ごめん、何か怒涛の展開過ぎて理解が追い付かん。
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
