story＊116 ページ21
何か…若干カオスになり始めたから、どうにか腹の中に笑いを押し込んで口を結ぶ。
ふと機内の時計を見たら、表示されてるのは16時10分という数字。
…なんと、ふざけてる間に出発時刻を10分も過ぎてて、慌てて王様にご報告したら【ま、いいやん。それくらい。】 という、何とも軽ーいお返事が。
でも、今直ぐ出発するようにパイロットに連絡を入れて、座席についてシートベルトを締めると…
程なくして、ジェット機は空へと飛び立った。
重｢待ってｯ…俺、飛行機初めてやったっ…ヤバい、怖いｯ！｣
藤｢いや、もう止まれへんから我慢して。…てか、初めてやって今気付いたんかい。｣
横｢安心しろ重岡。操縦してるのは我が国一のパイロットや。墜落する事は絶対にない。…多分。｣
重｢多分って、何なんですかぁぁぁ〜っ！！｣
･
あれから1時間ちょっと。
俺達を乗せたジェット機は、無事にEAST帝国に着陸した。
山｢どうぞ、この車にお乗り下さい。｣
藤｢…どうも。｣
ｽﾋﾟｶ地区にある空港に着いてジェット機を降り、今度は車に乗り換えて城を目指す。
…でも、しげとはここから別行動になる。
しげは、ｳｫｰﾙの一番外…ｶﾍﾟﾗ地区を見てみたいらしいから、ジェット機でもう少し端の方に行くねんて。
小｢流星、どしたん？王様はもうリムジンの中やけど…｣
藤｢あ、ごめん。俺達も乗ろ。｣
小｢…うん。｣
しげの乗ったジェット機が飛び立って行くのを見てたら、望に声を掛けられてﾊｯと我に返る。
王様がお待ちのリムジンに乗り込むと、望も俺の隣の席に座り、それから直ぐに発進した。
…しげ一人でｶﾍﾟﾗ地区に行くなんて、正直めちゃくちゃ心配。
異国の地やし、あかん事ばっかり頭に浮かぶけど…
しげやって火器と同化する力を持つ能力者。きっと大丈夫やって信じな。
…それに、俺は今 "王様を御守りする" という重要業務中で、俺の不注意で王様を危険に晒してまうなんて事にならんように集中せなって、一つ大きく息を吐いた。
藤｢…大丈夫。しげならきっと平気や。｣
…感じる嫌な予感を拭い去るように、そう自分に言い聞かせながら。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 94人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
