story＊115 ページ20
重+小｢大変申し訳ありませんでしたｯ…！｣
藤｢執事として有るまじき、7分もの遅刻…小瀧、重岡、言い訳は。｣
小｢ございません…｣
重｢はい…｣
藤｢そう…やったら、先ずは王様にお詫びしろ。｣
2人の肩を若干強めに掴んで、ジェット機内の少し奥…王様の御前へと連れて行くと、ｷﾞｭｯと口を閉じて、さっきと同じように勢い良く頭を下げた。
…でも、王様は怒る事なく寧ろ笑顔で "顔上げろ" と仰られた。
横｢俺は全然気にしてへんから。絶対間に合えへんやろな〜って思うてたし。
俺なんかより、お前らは藤井に詫びた方がええんと違うか？相当怒ってたで。上司の執事長様。
…あ、減給されてまうかもなぁ〜？｣
重+小｢えっ…｣
藤｢…えっ？怒ってたってご存知でっ…？｣
俺が驚き過ぎて目を見開いたら、王様は自慢気に俺の方へと視線を送り、ご自身の手をｸﾞｯと握られて…
その拳を、ｽｯとこちらへ突き出した。
横｢さっき、手が真っ白になるくらい拳を握り締めてたやろ。それする時はお前、ブチ切れてる時やから。
あ、何で分かったのかって？…ふふ、何年お前の主人やってる思うてるん？それくらい分かるわ。｣
藤｢恐れ入ります…｣
小｢っ…あっ、あのっ…流星……いや、執事長っ…ホンマに、申し訳ありませんでしたｯ！｣
重｢すみませんでしたっ…！｣
王様にあぁ言われてすっかり怒る気も失せてたのに、2人共クソ律儀に謝ってくる。
それが何かちょっとおもろく思えてきて…込み上げてきた笑いを我慢する事もなく、思いっ切り吹き出した。
そんな俺を見て、目がテンの望としげと…何故かめちゃくちゃ笑っておられる王様。
…王様はどうやら、笑いが伝染りやすい御方らしい。
藤｢ふふっ…ふははっ…！｣
横｢ちょっ、藤井っ！笑うのやめろって！…っふ、俺も笑ってまうやろが！｣
重｢え、待って。何なんこれ…怖い怖い。｣
小｢どういう状況なん。謝って笑い取るって嫌やねんけど。…というか、何故王様まで。｣
…望。
その答えは、元凶の俺にも分かりません。
ひとつ言えるのは、笑いと欠伸は伝染するらしいって事。←
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
