story＊114 ページ19
横｢はぁ…重岡、お前のその燕尾服でEAST帝国に行ったら浮きまくるから、着替えてから行けって意味や。｣
重｢あ、成程。申し訳ありませんっ。｣
横｢小瀧、護衛団の制服を貸してやれ。本部にあるやろ。｣
小｢はい。承知しました。｣
後の王様のご準備は流星に任せ、俺はしげを連れて足早に部屋を出る。
しげは何かビックリした様子で色々言いながら付いてくるけど、ちょいシカトして早歩きで廊下を進んでたら、【待って待って！】なんて腕を引っ張られて動きを止められた。
…何やねん、急いでんのに。
重｢ちょっ、着替えって今直ぐなんっ？これ、どこに向かっとんのっ？｣
小｢護衛団本部に決まってるやん。本部に着いたら、5分で着替え終わってもらわな困るから！
…出発直前に "一緒に行きたい" とか言い出した誰かさんのせいで、出発予定時刻があと20分まで迫ってんの！ええから黙って付いて来て！｣
重｢あ、はい…すんません。｣
ちょっと強めに言うたら捨てられた子犬みたいに縮こまって、また歩き出した俺の後ろを素直に付いて来るようになった重岡さん。
何かちょっぴり凹んでるけど、今は時間が無いので…
かるーく無視して、さっさとエレベーターホールに向かった。
────────────────────
＊藤井side＊
あれから25分。とっくに俺と王様はジェット機の中やのに、望としげが全っ然来うへん。
執事は時間厳守が鉄則で、ご主人様をお待たせするなんて論外や。
…せやのに、王族の執事ともあろう2人が現時点で5分もの遅刻……ありえへん。
俺はもう、イライラを通り越して爆発寸前。
時限爆弾なら死のカウントダウン始まってるから。
…勿論、王様の前やから絶対に顔には出さへんけどな。
藤｢申し訳ありません、王様。もう少しで来るとは思うのですが…｣
横｢別にええって。…てか、あのタイミングで重岡に着替えてくるように言うたのは俺やし、たった20分で護衛団本部まで行って着替えて戻ってくるなんて…正直厳しいやろ。｣
藤｢まぁ、それもそうですが…｣
だったら遅れるって一本電話入れろやっ！！
…と、叫びたくなる気持ちをｸﾞｯと堪え、王様に【外を見てきます】と一言申し上げてから側近用の座席から立ち上がると…
その直後に"ｶﾝｯ…ｶﾝｯ…"とタラップを踏む音が聞こえて、開いたままの扉から待ち続けた2人が入って来た。
…それと同時に、勢い良く頭を下げた。
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
