story＊097 ページ2
＊桐山side＊
修練場から愛車のベンツちゃんを走らせる事、25分ちょい。
人気の無い路地に入って暫くして、あの建物が見えてぐるっと裏へと回ると、重厚な鉄門の前に立ってるｼｭｯとした人影が。
今日寒いねんから研究所の中におったらええのに…とか思いつつ門の前に停車したら、それに気付いたらしい淳太くんがスマホの画面から顔を上げ、ﾊﾞﾁｯと目が合った。
桐｢えっ、あれっ…？｣
中｢ごめんな照史、ホンマにありがとう。｣
桐｢あ、ううん…大丈夫。｣
革製のリュックを肩から下ろしながら、俺の車の助手席に乗り込む淳太くん。
…せやけど、いつもの格好ええ銀縁眼鏡は真っ白でｺﾞｯﾂｲ眼帯に変わってて、電話口では分からん事やったから驚いてじっと見てもうてたら…
俺の視線に気付いたんか、淳太くんが "ん？"って首を傾げるから、つい何でもないって誤魔化した。
中｢あ、なぁ、王様に謁見するの�陲舛磴鵑皸貊錣任┐┐�な？能力研究所の副所長やし居った方がええと思って、さっき勝手に連絡してもうてんけど…｣
桐｢おん、勿論。
…けど、研究所は大丈夫なん？所長も副所長もおらんようになって…｣
中｢あぁ、それなら大丈夫。松野が居れば何とかなるから。優秀やねん、俺の右腕。｣
桐｢…そりゃ安心やな、確かに。｣
松野くんの話してる時、いっつも嬉しそうな顔をする淳太くん。
その口から出た【�陲舛磴鵑茲�1000倍くらい優秀やもんな…】っていう本音の呟きはまぁ、スルーしまして…
助手席のその人がシートベルトを締めたのを確認してから、前を向いて"出発しまーす！"なんてアクセルを踏んだ。
・
中｢じゃ…ごめんやけど、ちょっと待ってて！すぐ戻るから！｣
桐｢うん。そない急がんでも大丈夫やで。俺、車で寝てるし。行ってらっしゃーい。｣
淳太くんと�陲舛磴鵑�隣同士の部屋で住んでる国営住宅の前に着いて…
アパートの方に走って行って外階段を駆け上がる淳太くんを見送り、俺はシートを倒して二度寝する事にした。
毎朝5時起きやから、まぁ慣れたっちゃ慣れたけど…眠いもんは眠いし。
…って事で、おやすみなさい。俺は寝ます。
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです！これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (
レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます！イースト帝国の闇は深いですね！ ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります！ (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると、とても励みになります！これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2019年12月28日 17時
