story*126 ページ31
大「我ら親衛隊、陛下の御心のままに事を成せるよう全身全霊を尽くします!」
相「戦闘力において、我らに勝る者などおりません!」
真っ直ぐに前を見据えて舞台俳優のように声を張る2人に、より一層WEST訪問が楽しみになって…
うんうんって大きく頷いてから、2人をそれぞれ指差して指示を出した。
二「大野さん、軍の突撃部隊を組んで。数は150。…相葉さんも部隊を…100ぐらいでいいから。」
相「えっ、そんなに少なくていいのっ?流石のWESTも国軍くらい居るでしょ?大丈夫なの?」
二「いーのいーの。ほら、弱小国相手なんだから少しくらい手加減してあげないと可哀想でしょ。
…じゃ、軍の統制は頼んだよ、2人共。」
大+相「Yes.Sir!」
またドンッと胸に手を当てて元気良く返事した2人は、足早に部屋を出て行って…一気に静かになったこの部屋。
…でも今度は、さっきまでずーっと黙ってた潤くんが僕の目の前に来て、何をするのかと思いきや…腰を折り思いっ切り頭を下げて吃驚した。
松「兄上、私も共に往かせて下さい!お願い致します!」
二「えっ?潤くんも…一緒に?」
松「守られるだけの皇子にはなりたくないのです…ッ…私も共に戦い、兄上のお役に立ちたいのです!どうか、お許し下さいっ…!」
一瞬たりとも顔を上げず、綺麗な45°にお辞儀したまま微動だにしない潤くん。
…本当はこの子だけは置いていくつもりだった。だって危ないし。能力者は3人いれば足りるだろうって。
でも、それにこの子は気付いてたみたい。
僕は何だかんだ潤くんに甘いからさ、そんなに必死に頼み込まなくても、潤くんが望む事なら何でも叶えてあげるのに。
…なんて思いながら席を立って、パープルのメッシュが入った柔らかい髪質の黒髪を優しく撫でた。
二「いいよ。潤くんがそう望むなら。…でも、まだ能力を得たばかりだし一度も使った事ないでしょう?だからWESTに行く前に翔ちゃんに稽古つけてもらって、能力の使い方をマスターしよ?
…翔ちゃん、それでいいよね?大体形になればいいからさ。」
櫻「はっ、陛下のご命令とあらば。」
二「よし、じゃあ頑張ろうっ!目指せ、WEST王国陽葵王女殿下略奪!…なんてね、ふふっ。」
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和音(プロフ) - 祐莉さん» いつもコメントして頂き、ありがとうございます(^^)これから益々物語が展開していきますので、是非楽しみにして頂けたら嬉しいです!これからもこの作品を宜しくお願い致します(^^) (2020年2月14日 23時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
祐莉 - 楽しく読ませてもらってます!イースト帝国の闇は深いですね! ウエスト王国もイーストに侵略されれば同じような状況になるのは、明白だから今後ウエスト側がどう動くか気になります! (2020年2月13日 15時) (レス) id: ea9cf53e18 (このIDを非表示/違反報告)
和音(プロフ) - そらさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると、とても励みになります!これからもこの作品をよろしくお願いします(^^) (2020年1月9日 18時) (レス) id: eff15bf988 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 更新を楽しみにしております。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - すごく面白いです。 (2020年1月9日 1時) (レス) id: c08660417e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:和音 | 作成日時:2019年12月28日 17時