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-末澤side-
佐｢痛いの痛いの飛んでいけ〜…｣
正｢ふふ、何してんの？勝手にそんなんして、起きたら怒られんで？｣
佐｢おまじない、です。早く元気になるように。｣
正｢えらい可愛ええ事するなぁ。｣
ふわふわした意識の中で、真上から聞こえた声。
お腹の上に乗っかった手の平がくるくる円を描いて、何だかこそばゆい。
目を開けようと思ったけど佐野があんまり真剣やから好きにさしてみると、今度はその手が俺の頭に移動して。
"熱下がりますように〜"って髪をもふもふ。
何それ、カワイイ。
…というか俺、熱あるんや。
その衝撃あったで。
正｢んふ、誠也くん？ホンマは起きてますよね？｣
末｢…あれ、バレてた？｣
正｢はい、鼻ピクピクしてましたもん。こしょばかったんでしょ？｣
末｢うん。｣
佐｢えぇ〜、えぇ〜っ？うっわ、あっかん！恥ずい恥ずい！｣
俺やなくてお前が熱あるんちゃうんって思うくらい、顔真っ赤にしてる佐野。
誠也くん意地悪や〜言うて、お前が勝手にやってきたんやろ。
…でも、それだけ心配掛けたんかと思うと不甲斐なさと申し訳なさとでいたたまれへんくなって、つい口から出そうになった"ごめんな"の一言。
佐｢ごめんなさいは要らんからな！｣
正｢そうですよ？誠也くんプロでしたもん。舞台の上で。｣
そんな2人の優しさに胸が込み上げるのを感じながら、言いかけたそれの代わりに選んだ言葉。
末｢…ありがと、な。俺の我儘…聞いてくれて。｣
自分でも小っさすぎやろって笑いたなる声のボリュームやったけど、舞台と打って変わって静かな病院では2人の鼓膜を揺らすには十分で。
"ぜーんぜん？"
"なんもなんも〜"
なんて、ハモるような高低差の声色が、妙に心地よかった。
末｢……まさまさハマりそう。セットで欲しい。｣
佐｢あぁ〜っ！一家に一台正門良規ならぬ、一家にワンセットまさまさですか？｣
正｢え、待って待って！？俺そんなん言われてんのっ！？｣
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
