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-小島side-
あれから俺と大晴、それから誠也くんもついでに救急車で運ばれて…
俺ら2人は、即入院が決まった。
小｢…大丈夫かな、大晴。｣
末｢今処置してんねやろ？それより、お前は自分の心配しろや。｣
正｢いや、誠也くんも怪我してるんやから人の事言えへんよ。｣
一足先に処置が終わった俺は、2人部屋の病室のベッドの上。
手のひらと上半身の火傷が特に酷かって、包帯ぐるぐるで鼻チューブ。
やけど、メンバーと話せるくらいには元気やで。
…でも。
大晴は俺より長いこと建物ん中に居ったせいで、煙吸いすぎて気道熱傷起こしてたらしくて。
あの後、呼吸困難で意識飛ばしたから、今挿管してもらってる。
幸い救急車の中やったし、すぐに処置出来たから命に別条はないねんて。
…なんて喋ってるうちに、引き戸が静かに開いて眠ったまんま運ばれてくる大晴。
口にはぶっとい管が刺さっとって、やっぱりちょっとビビったのが本音やわ。
医｢目が覚めても、管を入れている間は弱い麻酔を掛けてますので暫くは朦朧とすると思います。極力安静にお願いします。｣
草｢わかりました。お世話様です。｣
先生が出てくなりメンバーはわっと隣のベッドに群がって、俺も点滴と一緒に傍に寄る。
まだ顔ちょっとすすついてんな。
拭いたろ。
佐｢あ、そういえばさっき、小島くんの処置中に妊婦さんに会ったんですよ。｣
小｢え、何か言うてた？｣
佐｢"子供達を救ってくれてありがとう"って伝えてほしいって。｣
小｢っ…そっか…無事やったんや。悠くんも赤ちゃんも。｣
良かったなぁって、包帯まみれの手で大晴の頭に手を伸ばす。
そのまま撫でたらふわっと表情が柔らかくなって、それにつられるように俺も笑った。
良かった。
ホンマに良かった。
俺らが助けた小さな命は、今も懸命に生き続けてるって。
俺らも、命を懸けて無茶した甲斐があったってもんやで。
せやから、せやからな。
これからも変わらず、一緒に生きてこう。
Aぇのダブルヒーロー、ここに誕生や。
なぁ？大晴。
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和音(プロフ) - あさん» コメントありがとうございます。そう言って頂けて、とても光栄です。稚拙な文章ではございますが、引き続き宜しくお願い致します。 (1月25日 12時) (
レス) id: 340ba87f5d (このIDを非表示/違反報告)
あ - 大好きです！毎日更新されていないか確認しに来てしまいます笑 これからも楽しみにしています。 (1月24日 19時) (レス) id: 13ab776e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2024年1月20日 17時
